――雑誌編集者時代に著者の細谷さんの連載を担当しました。そのとき、「読む前と読んだあとで、世の中の見え方が一変する」という細谷さんの文章の魅力にはまりました。本書の元本となる『象の鼻としっぽ』もそんな一冊。3年前に文庫本の編集部に異動してから、ずっと文庫化のタイミングを狙っていました。単行本発刊からそろそろ3年になるということもあり、文庫化のよいタイミングではないかと思い、著者と出版社に打診したところ無事OKの返事をもらうことができました。
なるほど。中村さんの本書に対する気持ちを感じると共に、私も本書を読んでいると「なぜ、この根本的なことに気づけなかったのか!」と目からウロコが落ちる思いなのである。あの人と話がかみ合わないのは、実に単純なことが原因だったのだ。
それにしても、『なぜ、あの人と話がかみ合わないのか』というタイトルは、コミュニケーションギャップが生まれている状況を的確に表現されていると思う。本題に改変された経緯について中村さんにお伺いすると、「前タイトルは、本の中身を読むと『なるほど!』というタイトルなのですが、店頭でいろいろな本をざーっと見ている人には中身がよく伝わらないかもしれないと思い、細谷さんに改題を提案。無事了承をいただくことができ、最終的に決まったのがこのタイトルです。“話がかみ合わない”という言葉は細谷さんのご提案なのですが、私自身も日頃よく感じることがあり(笑)、『これはいいですね』ということになりました」と教えていただいた。
漫才のボケってこうゆう事か!と気がついた。 普通に笑ってたけど よくよく考えたら。。
11:07 潜在的にみんなが感じている あるある を少しデフォルメして提示するのが漫才師の仕事ってことか、うん納得。