なかでもロケに使われた北リアス線の久慈~田野畑間は観光客も増え、その『あまちゃん』効果が話題になっているが、実はこの三陸鉄道、『あまちゃん』前からかなりユニークな企画をおこなっている。地元では「三鉄はいつもいろんなことをやっている」という印象を持っている人も少なくないらしい。
たとえば、2006年から運行している「こたつ列車」もその1つ。その名のとおり、車内が堀こたつになっているもので冬の一番人気。北国ならではのほっこり感が味わえるだけでなく、岩手版なまはげ「なもみ」が登場するなど、乗客を楽しませる演出にも抜かりがない。意外にも若い人の乗車も多いそう。
そのほかにも列車内でビール飲み放題の「ビール列車」、元旦恒例、太平洋から昇る初日の出を駅ホームで拝める「初日の出号」など、個性的な企画列車がいろいろ。ちなみに「こたつ列車」は夏の間は「お座敷列車」として運行されている。
さらに2011年には三陸鉄道の2次元イメージキャラクターとして、「鉄道ダンシ」もデビュー!かなりのイケメンぞろいゆえ、熱狂的な女性ファンも多いそうで、グッズも充実。全国のイオンでは、パッケージに「鉄道ダンシ」が描かれたコラボ商品「骨取りさんま」が売られているので、見たことがある人もいるのでは? 昨年秋には「鉄道ダンシ」メンバーの1人である田野畑ユウが車内放送をおこなう「鉄道ダンシ田野畑ユウラッピングレトロ列車」というラッピング車両も走らせるなど、同社のPRにひと役もふた役も買っている様子だ。