ところがパリ市内には、市営シャワー室が至るところにあるという。風呂好きでもないフランスに公共シャワーがあり、しかも無料で使えるとは! 一体どんなところなのか、バスタオル片手に一風呂浴びてきた。
パリ市内に市営浴場は17カ所ある。今回は市内サンルイ島にある浴場を訪れた。サンルイ島といえば、ノートルダム大聖堂が鎮座するシテ島の隣にあり、ブルジョワな人々が住む地区として有名だ。このような場所にも市営浴場があったのか……。建物へ入ると、見慣れない姿のアジア人が来たので、受付のおばさんは少し戸惑ったが、すぐに「シャワーかい?」と聞かれたので「ウイ」と返事をし、シャワー室へ続く階段を上がった。
シャワー室は男女別に別れていた。各シャワーも更衣室と一体になった1つのキャビンになっているので、プライベートも完全に確保されている。シャワーはプールなどに見られるヘッドが上方に固定されているタイプだ。お湯も豊富に出て、勢いも強い。石けんやシャンプー、タオルは備わっていない。パリは給湯設備が貧弱な家も多いので、市営浴場を使った方がマシな場合もあるかもしれない。使用時間は1人20分。訪れる前は、不特定多数の人が使うので汚いかもと身構えていたが、清掃員が頻繁に行き来しているため、そのようなこともあまりなかった。