review

「思い出のマーニー」「アナと雪の女王」「マレフィセント」は2014年「お許しください三部作」である

「思い出のマーニー」「アナと雪の女王」「マレフィセント」は2014年「お許しください三部作」である
2014年に続けて上映された「アナと雪の女王」「マレフィセント」そしてスタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」。この三作品の共通点は「女性同士の関係を描く」というだけではない。キーワードになるのは「愛」と「許し」。
2014年の大ヒット作として誰もがあげる「アナと雪の女王」。16週連続で1位だった「アナ雪」から王座を奪った「マレフィセント」。そして7月19日公開のスタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」
この三作が今年出そろったのはあくまでも偶然だ。けれど、運命的なものを感じてしまうくらい、この三作で描かれているものは近い。
男と女の恋愛ではなく、「女と女の関係」を描いているというのは、もっともわかりやすい共通点。けれどそれ以上に、大きく共通しているテーマがある。
それは「愛」「許し」だ。

■自分を好きになれない「アナと雪の女王」

「アナと雪の女王」は、エルサが幼い妹・アナを傷つけてしまったことからはじまる。不幸な事故ではあるが、エルサは自分の能力を恐れるようになり、アナに対して引け目を覚える。それが長じて、抑圧された人格と、いびつな姉妹関係が残ってしまった。
戴冠式という大衆の目にさらされる場所で、能力を暴走させてしまったエルサ。「もうどうにでもな〜れ」とやけくそになり、「Let it go」を熱唱しながら自分でつくった城に閉じこもる。日本語版歌詞では「これでいいの」「自分を好きになって」と歌っているが、これは完全に強がりだ。これでよくないし、自分を好きになれないから、能力を制御することができていない。
エルサの問題は、「無条件の愛」を失ってしまったこと。両親はエルサを愛してはいるけれど、エルサにとってはそれは「自分がいい子にしていれば」という条件つきのものになってしまった。英語版の歌詞「Be the good girl you always have to be」(いい子でいなくてはだめ)「That perfect girl is gone」(完璧な女の子はもういない)でも、エルサの抑圧は伝わってくる。

あわせて読みたい

  • 「思い出のマーニー」あの曲の秘密

    「思い出のマーニー」あの曲の秘密

  • 「借りぐらしのアリエッティ」と宮崎駿

    「借りぐらしのアリエッティ」と宮崎駿

  • 「アリエッティ」のメッセージ

    「アリエッティ」のメッセージ

  • 今夜金曜ロードSHOW「猫の恩返し」には、宮崎駿の後継者問題が隠されている?

    今夜金曜ロードSHOW「猫の恩返し」には、宮崎駿の後継者問題が隠されている?

  • レビューの記事をもっと見る 2014年7月25日のレビュー記事
    この記事にコメントする

    \ みんなに教えてあげよう! /

    トピックス

    今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

    レビューニュースアクセスランキング

    レビューランキングをもっと見る

    コメントランキング

    コメントランキングをもっと見る

    トレンドの人気のキーワード一覧

    新着キーワード一覧

    エキサイトレビューとは?

    エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

    その他のオリジナルニュース

    通知(Web Push)について

    Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら