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女性が演じる役割は、刑事か死体かどちらかだった。R・ホッブズに聞く『ゴーストマン 時限紙幣』2

女性が演じる役割は、刑事か死体かどちらかだった。R・ホッブズに聞く『ゴーストマン 時限紙幣』2
ロジャー・ホッブズ Roger Hobbs<br />1988年、アメリカ生まれ。少年時代から執筆を開始、20歳のときにはニューヨーク・タイムズに寄稿。大学生のときに執筆した本書は、老舗文芸出版社Knopfで村上春樹やコーマック・マッカーシー、ブレット・イーストン・エリスらを担当するカリスマ編集者ゲイリー・フィスケットジョンに激賞され、2013年に同社から刊行される。辛口で知られるニューヨーク・タイムズの批評家ミチコ・カクタニに絶賛を受けた本書は、英国推理作家協会賞イアン・フレミング賞を受賞したほか、英米のミステリ界で高く評価された。現在、シリーズ第2作『VANISHING GAMES』を執筆中。
担当編集者によるロジャー・ホッブズ『ゴーストマン 時限紙幣』インタビュー
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──それにしても、あなたの年齢で、これほど見事なハードボイルド・ミステリを書いたというのは驚きです。日本には「ハードボイルドは四十歳を超えないと書けない」と言った評論家がいます。そうでないと人生についての洞察が得られないから、という趣旨だったのですが、これについてどう思われますか。
RH 然るべき人生経験の有無を測るのに、年齢はいい物差しとは言えないと思います。刑務所に一年入れば、郊外に五十年住むよりも多くのハードボイルド/ノワール的な人生経験を積むことができます。わたしは刑務所に入ったことはありませんが、裏社会についてはそれなりに探求しました。わたしはフィラデルフィアのダウンタウンで育ったんです。住んだのは数年でしたが、あの経験からも、犯罪者の生態を大いに学べたものでした。
歳を重ねているから成熟しているとも言えません。自分より年長の作家の書いたものを読んで、ずいぶん幼くて驚いたことも多々あります。小説は、それ自体の質によって測られるべきで、著者の資質や略歴で測られるべきではないでしょう。じつのところ、それこそわたしが物を書こうと思った理由のひとつでもあります──物を書くことを学ぶのには、学校に通う必要もなければ高価な道具も要らず、コネも要りません。ほかのクリエイティヴな職業では、なかなかそうはいきません。物書きを目指すことは誰にだってできるのです。足切りされることもなく、学位も要らず、上司に媚を売る必要もありませんし、組織も要らない。誰でも参入できるのです。

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