全73曲、6時間30分超えの大ボリュームで、アニソンアーティストの見本市状態だったこのイベント。ここでは筆者が特に「買いだ!」と思ったアーティストベスト3を紹介したい。
「GARNiDELiA」
今年の3月に「ambiguous」でメジャーデビューした男女2人組ユニットは、デビュー曲と3rdシングル「BLAZING」を披露。
どちらも印象的なイントロで始まり、サビに向かってまっすぐパワフルに盛り上がっていくロックテイストの王道曲だが、華奢で西洋人形のようなボーカルがハードに歌い上げる姿は、かなりのギャップ萌えだった。
また、「ambiguous」は過剰なほどの熱さと勢いで人気を集めた「キルラキル」の後期オープニングテーマで、「BLAZING」は15年ぶりの富野ガンダム、「ガンダム Gのレコンギスタ」のオープニングテーマ。この日は歌わなかった2ndシングル「grilletto」も、「魔法科高校の劣等生」の後期オープニングテーマ。デビュー以来の全曲が話題作の主題歌だが、作品の看板に負けない楽曲を立て続けに生みだしている。
ユニットとしては新人だが、実はボーカル、作詞担当のメイリアと、作編曲、キーボードのtokuは二人とも個人名義でのキャリアは豊富。引き出しはまだまだ多そうだ。
「内田真礼」
「中二病でも恋がしたい!」の小鳥遊六花役でブレイクし、今年4月から歌手活動も始めた人気声優は、白いスカートと黒の皮ジャケットというクールな衣装で登場。ロックチューンのデビュー曲「創傷イノセンス」(「悪魔のリドル」オープニングテーマ)をハードに歌いあげたが、曲が終わって暗転すると、「ありがとうございまーす♪」と可愛い声。
「アーティスト内田真礼」が次のシングルで披露してくれるのは「黒」か「白」か。あるいは別の色なのか?
楽曲だけでなく、衣装、髪型などもいろいろな姿を見てみたい。
この日は、良いツインテールだった。
「及川光博」
基本、男性アーティストより女性アーティストに心引かれがちな筆者だが、この日、最も強いインパクトを受けたのは、ミッチーこと及川光博。
2012年から連続出演しているミッチーは、多くのアーティストが代わる代わる登場するフェスでありながら、独特のパフォーマンスで「ミッチーワールド」を展開していく。
アニメとは無関係の楽曲「Shinin' Star」で観客を沸かせた後、キメ顔でミッチーコールを要求。
「さあ、ミッチーと楽しいお喋りの時間だよ」と始まったMCでは、次々と笑いを取っていく。
「さっきの内田さん、すっごい可愛かったよね。でも、ミッチーの方が可愛い!」
「(客席に)あ、お尻向けちゃってゴメンね。まあ、案外良いお尻だけどね」
ライブ終盤のコラボコーナーで、ロボットアニメの主題歌を歌うことも予告。
(歌ったのは、「ゲッターロボ!」「銀河旋風ブライガー」「伝説巨人イデオン」のメドレー)
来年春にアニマックスで放送される「超ロボット生命体 トランスフォーマーアドベンチャー」のオープニングを担当することも発表。念願のロボットアニメ主題歌「SAVE THE FUTURE!」を激しいダンスとともに初披露すると、爽やかに髪を掻き上げてからの決めポーズでステージを後にした。
約10分ほどのパフォーマンスでも、こってりと味が濃く、満腹状態になったミッチーワールド。
最初から最後までミッチーのソロライブはどんな世界なのか。
怖いもの見たさも含みつつ、気になる……。
その他にも新発見が多かった「ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA」。
少し先にはなるが、来年1月17日(土)にBSスカパー!で放送のダイジェスト版と、2月28日(土)にアニマックスで放送のライブ&ドキュメント版で観直せるのも楽しみだ。
(丸本大輔)