このプロジェクトを簡単にまとめると、今年20周年を迎えたアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に出てくる名シーンのひとつ、エヴァ零号機によって投げられた“ロンギヌスの槍”が地球を大きく飛び出し、月面へ刺さるというシーンを実現させてしてしまおう! というもの。
月に槍を刺すと聞いたとき、正直、月に刺しても大丈夫なの?と思ったのだが、プロジェクトのPR担当者に聞いたところ、今までも月面に旗を立てることがあったように、問題ないそう。実際に月面に刺す予定の槍は約240mmと思っていたより小さめで、この日ゲストとして登場した、大のエヴァファンとして知られる女優・加藤夏希さんが手にしているものがそれと同じサイズのもの。このサイズなら特に何の心配もなさそう。
さて、この壮大なプロジェクトを実現するために全面協力するのがHAKUTO(ハクト)という日本の民間宇宙開発チーム。ハクトはアメリカでXPRIZE財団が主催し、Google社が協賛する月面無人探査コンテスト「Google Lunar XPRIZE」に日本から唯一参加するチーム。余談ですが、大好きな番組である『ぶらり途中下車の旅』に出てきたのを見て以来、個人的に注目していました!
そんなハクトが月面探査を行なうタイミングに併せて、ロンギヌスの槍を月まで運んでもらい、月面に刺してもらおう、というわけです。その際、月面を走行するのが、次の写真で加藤さんと、同じくゲストの宇宙飛行士・山崎直子さんらの前にある月面探査ローバー。
とはいえ、槍を月まで運ぶのにかかる費用はなんと約1億円! そこで今回はクラウドファンディングサイト「READYFOR」を通じ、エヴァファン、宇宙ファンなどから支援を募集します。今回のクラウドファンディングは支援者がリターンを受け取ることができる購入型で、5千円コースから一番高い1千万円コースまで、それぞれ金額に応じて、エヴァンゲリオンのさまざまなレアアイテムが手に入る仕組み。
の一部で、山下いくと描き下ろしイラストポスター(イメージ)
今回の目標金額1億円は、国内クラウドファンディング史上最高額。これからお金がどれくらい集まるのか気になるところだけれど、記者発表会当日の13時からスタートし、16時頃には既にトータル350万円ほどに! その後、22時頃に見てみたら、600万円を超えていた。
数量限定の5万円コースは、実際に月に刺すロンギヌスの槍本体に支援者の名前を刻む、というリターンも含まれていて、既に100以上が購入されている。この壮大なプロジェクトに参加してみたい方はぜひ、『ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト』、READYFOR公式サイトをチェックしてみてください!
支援募集期間は今年の4月5日(日)までと、時間にあまり余裕はないけれど、世界中のファンも注目しているはずだし、このままいくとひょっとしたら、本当にアニメの世界が現実になるかも。どうなっていくのか今度も見守っていきたいです!
(田辺 香)