プロ野球のグッズショップに売っているものといえば、ユニフォームやタオル、キャップなどの応援グッズが代表的なアイテムだろう。だが、横浜DeNAベイスターズが今年4月にオープンさせたグッズショップは、ちまたの野球グッズの店とは品ぞろえも雰囲気もとはガラリと違う。


新しい店舗は「+B(プラス・ビー)」。「日常にBASEBALL(ベースボール)をプラスする」をコンセプトにしたライフスタイルショップだ。
厳選豆のコーヒーも販売! 横浜DeNAベイスターズの新グッズショップが超オシャレ
旧オフィシャルショップの跡地にある「+B」(※通常のオフィシャルショップは3・4ゲートの間に移転)

店名のBはベースボールの頭文字。球団名をあえて冠さず、野球の魅力や価値を発信しようというコンセプトも斬新だ。中に入ってみると、アパレルショップさながらのオシャレな雰囲気にびっくり!
厳選豆のコーヒーも販売! 横浜DeNAベイスターズの新グッズショップが超オシャレ
ライフスタイルショップを謳う「+B」。バラエティに富んだアイテムがそろう

並んでいる商品は、アパレルや雑貨など約200アイテム。すべてのアイテムにさりげなく野球のエッセンスが入っており、とにかくセンスがいい。
たとえば何気ないシャツもよく見るとボタンがボール型になっていたりする。
厳選豆のコーヒーも販売! 横浜DeNAベイスターズの新グッズショップが超オシャレ
(左)シャツに合わせたネクタイは下部がホームベースの形 (右)袖口のボタンがボールのデザインというのも心憎い

アパレル以外には、MIZUNOとコラボレーションによるグローブの皮(グラブレザー)を使った財布などの革小物があったり、木製バットに使われるメープル材を用いたテーブルウェアなどもある。
厳選豆のコーヒーも販売! 横浜DeNAベイスターズの新グッズショップが超オシャレ
普段使いしたくなる上質なアイテムがそろう

よく売れるのはTシャツやバッグなど。ちなみに店内で一番値段が安く買いやすいアイテムは球種をプリントした缶バッジ(250円税込)だった。
厳選豆のコーヒーも販売! 横浜DeNAベイスターズの新グッズショップが超オシャレ
Tシャツ(4500円税込)。メッセージもいろいろ

店内にはコーヒースタンド「BALLPARK COFFEE」も併設。しかも、使っている豆は三軒茶屋にある自家焙煎の人気コーヒーショップ「OBSCURA COFFEE ROASTERS」が厳選したものというこだわりぶり。
豆ごとに最適に焙煎するシングルオリジン(※ブレンドされていない単一種の苗木から収穫されたコーヒー豆)のスペシャルティコーヒーが楽しめる。
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試合日以外はハンドドリップコーヒーも提供。カウンターも2席あるが公園で飲むのも気持ちがいい

試合がない日も11:00から19:00まで営業している(試合日は試合終了1時間後まで営業)。横浜スタジアム自体が、横浜公園内という好立地にあるので、+Bも散歩の途中にフラリと立ち寄るのにピッタリ。実際、そんな人も多いようで、取材日は平日昼間だったにも関わらず、お客さんがひっきりなしにやってきていた。聞けばすでにコーヒーをお目当てに通う近隣の常連さんもいるとか。また、従来のグッズショップより客層も多少若くなり、女性の割合も増えたという。
今後はさらにアイテム数の拡充も図っていくというから楽しみだ。

「コアな野球ファン以外の方にも気軽に立ち寄ってほしいですね。公園での時間がより豊かになればと思います」と広報担当者。

もともと同球団では“より多くの人に気軽に野球に触れてほしい”という思いが強く、そのための取り組みにも積極的。毎年夏には球場外の芝生エリアに大型モニターを設置し、球場に入らずとも試合を見ながらビールが楽しめる「ハマスタBAYビアガーデン」を開催。また、今年は搬入口を一部整備して一般開放し、横浜公園側から球場内がグラウンドレベルで見える「DREAM GATE」も開設した。


もちろん、ファンに対するサービスも充実。今年度はモニター付きや靴を脱いで自宅感覚で寛げるシートなど多彩なシートも新たに投入。女性限定のユニフォーム付きチケットや夢のプロテスト体験イベントなど、スペシャルイベントも目白押しだ。

野球や横浜DeNAベイスターズファンはもちろん、それ以外の人でも楽しめる「+B」。野球好きな人へのギフト選びにもぴったりだ。
(古屋江美子)