前編はこちら

全国ロードショー
あそこまでへんな人じゃないです
──さて、自身を投影した「ラブ&ピース」の主役に長谷川博己さんを起用したわけは。
園 「地獄でなぜ悪い」(14年)をいっしょにやったので、もう1本やるのが自然な流れだったという感じでしょうか。
──鬱屈しまくった鈴木にはかなりご自身が投影されているんですか。
園 ん〜〜、まあ、あそこまでへんな人じゃないです(笑)。
──長谷川さんがそうとうエキセントリックな芝居をしています。
園「地獄でなぜ悪い」で既にかなりへんな感じになっていて、ぼくとやるときはへんな感じっていうのが、彼のなかで確立されたんでしょう。「ラブピー」もそうだけど、「地獄〜」以降、CMなどでも、おれと組んだときのような芝居をするようになりましたからね、彼は。綾野剛くんも、新しいCMを見たら、「スワン」的な芝居していた気がするなあ。だんだんと、いままで窮屈に思っていたイケメン芝居から抜け出しているんじゃないかな。イケメン芝居しかさせてもらっていない俳優がうちで解放されるっていう。いま、ぼくの映画はそういう場所になっている(笑)。