コンシューマーゲーム界隈ではこの3作品のように、90年代頃から続いているタイトルが現在も人気を博しているようだ。
【知ってる? 90年代の名作ゲーム】
■「FEDA : The Emblem of Justice」1994年/スーパーファミコン
「FEDA」は、株式会社やのまんというメーカーから発売されたシミュレーションRPG。後にセガサターンへの移植と、フェーダ2が初代プレステで発売された。中世ヨーロッパをベースとした王道ファンタジーで、その壮大なシナリオは今尚未完のまま。「あ、それファ○アーエム○レム?」「ううん、フェーダ」「……(なにそれ)」当時全国の小学生がこんな会話を繰り広げたことだろう。しかし知名度が低いからといってナメてはいけない、やってみたら思いもよらぬ名作だったりするのだ! 当時フェーダにハマった諸君、胸を張ってくれたまえ(涙)そして今作は何と言っても、当時の子供たちを幾人もケモナー(まだそんな言葉はなかったが)にした功績が大きいと考える。はい、ここにその一人がいます。
■「moon」1997年/プレイステーション
クレイアニメのようなキャラクター、絵画のような世界、勇者に倒された罪なき魔物を救うという一風変わったストーリー。「moon」は、アスキーから発売された、当時他のどのゲームとも違った雰囲気を持った名作。愛に満ちたユニークな世界をただのんびり散策するもよし、ゲーム中に手に入れる音楽をひたすらに聴き入るもよし。嫌なことがあった日はぜひプレイしてみよう、きっと温かい気持ちにさせてくれる。ちなみに筆者は同ゲーム内で流れるドビュッシーの「月の光」が大好き(クラシック音楽なのでもはやゲームの枠を越えているが)。
■「パワーストーン」1999年/ドリームキャスト
「パワーストーン」は、1999年から約半年間テレビアニメも放送された、カプコンのアクションゲーム。キャラクターは安田朗(あきまん)氏がデザイン。2000年発売の「パワーストーン2」では4人同時プレイのバトルロワイヤル形式となり、敵と間違えて味方をよく叩いたものでした。続編はまだかと待っている内にやれプレステ2だ、Xboxだと時代が移り変わっていき、PSPで移植版が出されたのを最後に儚く消えて行った作品。ゲーム内に何十種類という武器やアイテムが登場するが、ポイントを集め新しいアイテムを開発するというモードが楽しくずっとやっていた思い出が。そして苦労して作ったアイテムでいざ対戦してみると、思いのほか弱くてボコボコにされた……。
■「ツイステッドメタル EX」1997年/プレイステーション
「ツイステッドメタル」は、後に「ゴッドオブウォー」シリーズを生み出したDavide Jaffe氏が手掛けた世紀末なおバカ対戦格闘型レースゲーム。パリ、ロンドン、東京といった都市を車で自由に走り回り、銃やミサイルで敵の車を葬る。通行人が轢き殺されるといったグロテスクな描写もあり、日本では90年代に2作品発表されただけだが、本国アメリカでは8つの作品がリリースされており人気を博している。今となっては少々ローポリCGがキツイが、本作は近年念願のPSアーカイブス化がなされた。
その他、サガシリーズやクロノトリガー、ジャスティス学園、幻想水滸伝等々、有名どころは枚挙にいとまいがないが、どれも極上のデジタルエンターテイメントであることは間違いない! 近年はスマホゲームに押され気味だが、腰を据えて楽しむこの手のゲーム文化は、ぜひこれからも多くの人に体験してもらいたい。
(セイヒ)
