
まだ発展途上? ロンドンのイベント
パリのジャパンエキスポは、パリ北郊外・ヴィルパント展示会会場で行われ、今年で16回を数える。1999年に3人のフランス人発起人により始められ、今や欧州最大の日本カルチャーイベントに育った。
一方、ハイパージャパンは今回で8回目。ロンドンに本社を構える現地日系企業クロスメディア社により、ジャパンエキスポを追随する形で始まった。以前は年1回の開催だったが、現在は夏と冬の年2回開催に増え、今夏はロンドン東部の多目的アリーナO2(オーツー)で催された。
両方のイベントを比べた時、大規模に成長したジャパンエキスポと比べ、ハイパージャパンはまだ発展途上にある。イギリス内の日本への関心も、フランスと比べればこれからだ。ハイパージャパンはどのような方向で盛り上がっているのだろうか?

日本酒とアニメ ロンドンで人気?
近年、日本は「和食」を世界に売り出していこうとしているが、じつはハイパージャパンを組織するクロスメディア社は、出版社として以前から、イギリスで日本の食を紹介する仕事を続けていた。これはハイパージャパンにも表れていて、会場内は食に関係したブースの割合が多い。中でも約30種類の日本酒の試飲・販売が行われる「Sake Experience」は、入場料とは別途料金がかかるものの、毎回多くの人を集める。