小中学生時代に必死になって集めたお気に入りの文房具たち。学校に持って行けるものが制約されていた中、校則の中でいかに楽しめるか!? と頭を使ったすえに導き出した答え。それが、カワイイ文房具をペンケースにいっぱい詰め込む! というものだった記憶があります。

カワイイデザインのペンやペンケース、小さなセロテープやハサミなど、「そんなに使うか?」と今ならツッコミたくなるほど持ち歩いていましたよね。なつかすぃー。

【みんな大好きだったミルキーペン】


特に1990年代はぺんてるの「ミルキーペン」が大人気でした。正式名称は「ハイブリッドミルキー」。残念ながら現在では販売・生産終了しているミルキーペンですが、当時小中学生だった女子ならよく覚えているはず!

同じ時期にインスタントカメラの「チェキ」が流行っていて、友達とチェキを撮ってはミルキーペンで落書きして楽しんでいました。写真の上にも書きやすかったんですよね。

寄せ書きなどにもミルキーペンでイラストを描いたり、何色も使い分けて「サイン帳」を書いて配ったり……。チョベリグな思い出すぎる(悶絶)。

【研究を重ねて誕生したミルキーペン】


そんな女子御用達だったミルキーペンの生産秘話は、ぺんてるのウェブサイトにて公開されていました。

1967年に世界初の「水性ボールペンローリングマーカー」を、1972年には「ボールぺんてる」を発売したぺんてる。水性ボールペンローリングが密閉式容器だったため、どのくらいインクが減ったのかわからないという苦情を受けて改良されたのが、1989年に登場したゲルペン「ハイブリッド」! 今でもぺんてるを代表する商品として、多くの人に愛されているボールペンですよね。

その後、このインクに修正液を作る白い硬化チタンを混ぜたら、黒い紙の上に書けるペンができるのではないか? という発想から、研究の末にできあがったのが「ミルキーペン」だったんだとか。

プリクラや写真に落書きするだけでなく、爪に絵を描いたり、皮膚にボディーペイントとして使われるなど、女子の間でさまざまな使われ方が考案されました(でも皮膚の上に書くのはダメだよ)!

残念なことに生産中止してしまったミルキーペン。その代わりに使えそうな商品も出回っているので、ぜひ試してみてはいかが?
(ヤマグチユキコ)
photo by サクラクレパス 水性フォトペン デコキュート 6色 ZHK-S6(サクラクレパス)
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