
128話は、こんな話
2008年8月10日、明け方に、希は男女の双子を出産。男の子を匠、女の歩実と名付けます。
今日の、方言
「えちゃき」
「まんで」(とても)や「だら」(駄目な)など能登の言葉にもすっかり馴染んできましたが、
129話に登場した「えちゃき」は、これまた耳馴染みのない言葉。
話の流れからも想像はできますが、「可愛い」という意味なんですね。
生まれた双子の赤ちゃんは、まんでえちゃきで15分間癒されました。
無垢な赤ちゃんには何もツッコめません。最高の防御策!
今日の、名演技
土屋太鳳の、出産直後の心地よい疲労感の表情、どうやって出したんだろうと
見入ってしまいました。才能あるなあ。
彼女が才能あり過ぎて、なんでもいろいろやれてしまうから、「まれ」はいろいろ混ぜ混ぜの話になってしまったのかもしれないです。
もっと不器用な若手だったら、シンプルな話にせざるを得ないでしょうから。良かったのか悪かったのか・・・、結論は9月末まで保留します。
今日の、紺谷さん(板尾創路)
「通りかかっただけや」
孫の誕生が気になってならなくてやって来るのに、↑こう言い訳。
どこまで意地っ張りなのか。
元旦にもいなかったし(役所関係の挨拶回りのせい?)。
でもこれがかわいい(こういうのは「えちゃき」とは言わないのでしょうけれど)。
紺谷氏はブレてなくて、まんで安心します。
今日の、名言
「育児は、仁義なき闘いでございます」
いきなりふたりも授かってしまった希。都合よく動いてはくれない赤ちゃんに振り回されて大変そう。
何より、129話のラスト、酔って帰ってきて、赤ちゃんに話しかけている圭太(山崎賢人)の様子が、いまいち地に足がついてないだらな父親像で、先が思いやられます。
じつは、徹(大泉洋)似なのは圭太のほうなの? という思いももたげてきました。
話が名言から逸れますが、徹という存在は、誰しもに潜む困った部分の象徴なのかもしれませぬ。小悪魔、妖精みたいな存在だから、定住しないでしょっちゅういなくなっているというふうに考えると、徹もかわいく思えます。そして、そういうだらな父親、夫の役割を、圭太にバトンタッチしたことで、物語からはいなくなる必要があったのでしょう。
(木俣冬)
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いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。NHK朝ドラ「まれ」おさらい(54話までを総括))