一味唐辛子と七味唐辛子をセットにして、ルフィの歌舞伎バージョンイラストが描かれた箱に入った商品。

松竹関係者もびっくり
あまりにベタ過ぎるのを自覚しているのか、販売員は、ちゃんと東映アニメーションの版権シールも貼ってあることを強調していた。
ベタ過ぎて逆に面白いので、購入しながら販売員の男性に質問。
Q「いつもここで出店しているんですか?」
A「はじめてです。京都から来ました。家内が社長なんですけど、歌舞伎が好きで、以前から歌舞伎と何か一緒にできないかと思っていたところ、今回、こういう商品の許可をもらえることになったんです」
この商品、歌舞伎公演を主催している松竹が企画したわけではなく、劇場に出店する業者さんの商品だったのだ。松竹関係者のひともこの商品にはびっくりだったようで、「うち(松竹)とは関係ないんですよー」と笑っていた。
この唐辛子、珍しい黄金色だそうで、その昔なら香辛料も貴重な物だっただろうから、海賊と無関係ってこともないか、と無理矢理ナットクしてみた。単品より若干値がはってはりますが、イラスト入りの箱代ですね。
おもしろアイデア商品を販売しているのは、京都の祇園味幸さん。
「麦わらの一味セット」は限定販売で、東京・歌舞伎座、祇園味幸で販売、祇園本店とお店のサイトで通販購入できる。

ちなみに、松竹の公式「スーパー歌舞伎IIワンピース」グッズは28種類ほど出ていて、そのなかで食品は、歌舞伎揚、バウムクーヘン、カステラ焼き、ミルクチョコクランチ、缶入りクッキー(すべてパッケージに版権イラスト、食品本体や個装に絵柄が入ったものも)。お弁当も、ルフィの歌舞伎弁当、麦わらの一味海賊弁当が売られていた。
余談だが、一味唐辛子の箱に貼った版権シールを見せられて、改めて認識したのは、東映が関係している作品を松竹で公演しているのだなあということ。公演パートナーズに、しっかり東映アニメーションの名が入っている。「ワンピース」を通してライバル会社同士も仲間になったという感じか。
スーパー歌舞伎II「ワンピース」は11月25日(水)まで。当日券あるようです。
(木俣冬)