今回の目玉の一つは、審査方式の刷新。バナナマン、さまぁ〜ず、松本人志の5人が審査員となり、1人100点×5人の500点満点で審査を行った。果たして5人はどのような点数をつけたのか。採点データからキングオブコント2015を振り返りたい。

「M-1のルール」だったら優勝はバンビーノだった
まずは今回のルールをおさらい。ファーストステージで10組がネタを1本ずつ披露し、得点が高かった上位5組がファイナルステージに進出。ファイナルステージではもう1本ネタを披露し、1本目と2本目の合計得点が最も高かったものがキングとなる。
ファイナルステージ後の「1本目と2本目の合計得点」というのがポイントだ。これがもし「2本目のみの得点」で優勝を決めていたら大きく結果が変わっていた。ファイナルステージ進出者の最終得点を見てみよう。

1本目ではロッチが478点で、2本目ではバンビーノが471点でトップになっている。最終的に優勝したコロコロチキチキペッパーズは1本目2本目共に2位の点数なのだ。2本のネタのクオリティが高アベレージで揃ったのが、コロチキの勝因だったことがわかる
もしM-1のように「2本目のみの得点」で評価していたら優勝はバンビーノになっていた。そして、1本目で1位を取りながら2本目で大きく失速したロッチは、M-1グランプリ2009で「鳥人」のあとに「チンポジ」を披露した笑い飯のポジションになっていただろう。
審査方法について、二組もコンビで審査員がいるのってどうなんでしょう?記事の通りで、コンビ同士笑いの価値観は似ているので、キャリアや分野のバラバラな方の意見も聞いてみたかったな~と思います。