
北関東の高校生の間で行われている自転車の改造が、東京ではまったく流行っていないことを知り、恥ずかしい思いをしたというTwitterの投稿が話題だ。ハンドルや荷台を曲げて、通常の位置より高くする改造チャリンコ(通称:改チャリ)を自慢する文化が地方にはあるらしい。
北関東の高校生は流行りに乗るためにハンドルを上げたり鉄パイプでハンドルを曲げたり荷台を意味もなく上げたりするんだ。
— わたる (@wataman_style) 2016年3月15日
それがかっこいいと思ってたんだ。
東京に行ったらそんなチャリンコどこにも走ってなかったんだ。
死ぬほど恥ずかしかった pic.twitter.com/dqNWB14izS
Twitterには「栃木にもいる」、「茨城今だにこんなチャリ普通に走ってるからな」といった目撃情報があった。なかには「九州のイケイケの男子もやってる(笑)」、「岐阜にいった時も現役高校生に居たなぁ」と、北関東以外のエリアにもこの文化はあるようだ。
まったく見かけないと言われた東京だが、足立区など一部地域では「改チャリ」に乗っている人がいるらしい。
「足立区だといるわ 高校生がのってるなたまに」「足立区あたりには伝播してきてる気がする」
練馬出身の友達がこの手の改造チャリ乗って私の実家まで来てくれたことがあって、周囲の自転車を見て「新宿ってハンドル曲げしてるチャリねーの?wwwwダサッwww」って挑発してきて危うく私もハンドル曲げるところだったわ
— みしな (@mishinaaan) 2016年3月16日
「鬼ハンドル」「カマキリハンドル」と呼ばれる
改造したハンドルは「鬼ハンドル(鬼ハン)」や「カマキリハンドル(カマハン)」と呼ばれている。ハンドルの角度を上にあげたのが「鬼ハン」で、映画『イージライダー』に登場するハーレー・ダビッドソンのチョッパーみたいにグリップ部分を曲げたのが「カマハン」だ。
それにしてもハンドルはどうやって曲げるのか。ネットでは「六角レンチを使ってハンドルを緩ませ調節」、「鉄パイプを挟んで力任せに」、「凹まないようハンドルの中に砂を詰め、外から熱する」など複数の方法が解説されている。「カマハン」は専用のパーツが売られていて、ネットでも購入できるようだ。
カマチャリ売ってる30年位前じゃないかな流行ったの。 pic.twitter.com/dgSUmHTQwe
— りつ子 (@kabachadayo) 2016年2月4日
YouTubeには現役「改チャリ」ライダーによる改造方法の紹介動画まで公開されていた。「カマチャリ」は1980年代にかつて流行したことがあったようだが、デジタルネイティブ世代が昭和ヤンキーカルチャーと出会った結果、「改チャリ動画」というヘンテコな文化が生まれているらしい。
久慈駅周辺には鬼ハンドルのチャリがたくさん停まってる。
— ナオちゃん (@jasonjapan777) 2014年5月23日
でもヘルメット積んでいるんで、ほのぼの系 pic.twitter.com/6rzm45ovsz
(上原しげお)