学生時代、修学旅行で眠りに入った仲間の布団をはがし、皆の"寝相"をチェックしたことがあります。実は、意外と色とりどりなんですよね。
右向きだったり、左向きだったり、仰向けだったり、うつ伏せだったり。いや、それだけではない。股に手を挟んでいたり、駆け足してるようなフォームだったり、芸術点をあげたくなるような寝相の人も少なくないんです。
う~ん。考えようによっては、寝相は"アート"に成り得るか!?

子どもの寝相をデコり、アート作品に仕上げる


機能性寝具を企画・開発するブランド「眠り製作所」(群馬県高崎市)は、4月1日より「春眠 寝相de キッズグランプリ」を開催しています。このイベントでは、「寝相アート」を競うのだそう。……はて、「寝相アート」とは何なのでしょう?
「『寝相アート』とは赤ちゃんやお子さんの寝相を利用し、洋服やタオル、小物などでデコレーションする作品のことです」(「眠り製作所」木榑浩之さん)
お子さんが眠りに入ったらテーマを決め、ママ・パパが我が子を洋服やタオルなどでデコり、撮影! 作品製作の詳しい流れについては、以下の画像を参照してください。
寝相1
寝相はアートだ!赤ちゃんをデコる「寝相アート」の作り方

寝相2
寝相はアートだ!赤ちゃんをデコる「寝相アート」の作り方

寝相3
寝相はアートだ!赤ちゃんをデコる「寝相アート」の作り方

寝相4
寝相はアートだ!赤ちゃんをデコる「寝相アート」の作り方


デコってますねぇ~。これぞ、「寝相アート」です!
「『寝る子は育つ』と言われるように、質の良い眠りが子どものカラダを育みます。また、子どもがよく寝るのは元気で丈夫な証拠でもあります。元気なだけに、思わず吹き出すような寝相で寝る子もいます(笑)。『そんな寝相を可愛いアートにしてみよう!』と、今回のイベントを企画しました。眠りの大切さを知っていただくきっかけにもなりますし、その子が成長した時にはきっと良い思い出になっていると思います」(木榑さん)

「寝相アート」は、こうやって作る


同グランプリの審査員には、「寝相アート」の第一人者であるみやざわりょうこさんも名を連ねています。

何を隠そう、「寝相アート」を開発したのがみやざわさん。2011年の第1子出産後、赤ちゃんの寝相を飾ってアートに見立てる写真を撮影し、SNSで公開した事を契機にこの文化は生まれたのです。
寝相はアートだ!赤ちゃんをデコる「寝相アート」の作り方

「私は、妊娠中から『出産後は赤ちゃんを可愛く写真を撮りたい』と考えていました。2011年に初めての出産をし、それからは3時間おきに眠る赤ちゃんの写真を毎日撮り貯めるようになりました。日に日に変化する貴重な時間を『オシャレに素敵に記録として残しておきたい!』という思いから、この寝相アートは始まったのです。成長と共にドンドン面白い寝相をするようになる子どものおかげで作品は進化し、今までに約500以上の作品を作ることができました」(みやざわさん)
寝相はアートだ!赤ちゃんをデコる「寝相アート」の作り方

寝相はアートだ!赤ちゃんをデコる「寝相アート」の作り方

寝相はアートだ!赤ちゃんをデコる「寝相アート」の作り方

寝相はアートだ!赤ちゃんをデコる「寝相アート」の作り方

では、寝相アートの元祖であるみやざわさんに、魅力的な作品を作るコツを伺いたいと思います。
「やはり、第一は個性! 100人のお子様がいれば、可愛い寝相は100通り。お家にある物だって、みんなそれぞれ。ママ・パパの愛情のこもった作品をお待ちしています!」

じゃあ、ここからは一つ具体例を挙げましょう。みやざわさんが、今企画に際し製作した『みつばち』をご覧ください。
寝相はアートだ!赤ちゃんをデコる「寝相アート」の作り方

この作品のポイントについて、みやざわさんご自身に解説していただきます。
(1)形を活かす
「眠り製作所の商品"抱かれ枕"の形を活かし、誰が見ても『わかりやすく』『可愛く』をテーマに作りました。
お家にある何かが、形を活かすことで色々な物に変身します」(みやざわさん)
(2)素材を活かす
ハチに注目してください。「しましま」は黒い紐で、「お尻の針」は水泳帽で、「触覚」は紐を代用しています。
「ハチのデザインの子供服も売っていますが、素材を工夫すればどんな物にだってアレンジできてしまいます。今回は黄色の洋服に黒い紐を、お尻の下には三角に折った水泳帽を置き、頭の上には先端を米結びした紐を添え、子どもをハチに見立てました。寝相アート写真を見たママさんから『こんな洋服持ってないからできない!』というお声をよく伺いますが、お家にあるもので自由自在にまかなえます。タオルなどを体にかけてあげる事で服になったり、スカートになったり。このポイントを押さえれば、アートの幅は広がるでしょう」(みやざわさん)
(3)撮影方法
「普通に起きている子どもを撮影するのと違い、真上から撮影するととても可愛くアートのように平面的な写真を撮ることができます。また、背景の外に余分な地面が写り込まないようにすると、より綺麗な作品に仕上がります」(みやざわさん)

このアドバイスを参考に、作品を作ったとします。そして、専用フォームから応募したとしましょう。すると、順番に全てのアート作品がコンテストページに掲載されるそうです。
寝相はアートだ!赤ちゃんをデコる「寝相アート」の作り方


ちなみに、被写体の条件としては「10歳以下のお子さま」と定められている模様。応募締め切りは5月5日(AM10:00)までで、入賞者には同ブランドの寝具グッズが贈呈されます。

「春の恒例行事として、『春眠 寝相deキッズグランプリ』を毎年開催したいと思っています。将来的には、保育園や幼稚園単位での応募も期待したいですね」(木榑さん)

これからは、春が"寝相の季節"になるのか!?
(寺西ジャジューカ)
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