こういった“下半身スキャンダル”で、せっかくの才能をドブに捨ててしまう者は芸能界では少なくない。筆者にとって印象深いのは、2人のアーティストがやらかしてしまった事件。どちらも富と名声を手にしながら、なぜこんな愚かな行為に走ってしまったのだろうか……。
順風満帆!上昇気流に乗っていたシャ乱Qだったが…
真っ先に思い浮かぶのがシャ乱Qのベースのしゅう。人気絶頂期だっただけに、そのインパクトは強烈だった。

シャ乱Qは1995年5月発売の7thシングル『ズルイ女』でブレイク。
97年夏には主演映画『シャ乱Qの演歌の花道』も公開されるなど、活躍のフィールドを拡大。テレビ東京系『ASAYAN』の企画では「シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション」を開催。グランプリの平家みちよ&“敗者復活組”のモーニング娘。のプロデュースもスタート。
未成年+女子大生への暴行、シャ乱Q脱退へ
98年冬、しゅうによる未成年女性への暴行事件が発覚。お相手は16歳のモデルの高校生であり、婚約破棄を巡るトラブルとも報道されていた。しゅう曰く真剣交際だったそうだが、女性は常日ごろからのDVや束縛に悩まされており、彼女と彼女の父親が警察に駆け込むことで事件が発覚した。
しゅうは無期限活動休止の謹慎となるが、その期間中に今度は女子大生への暴行事件を起こしてしまう。結局、そのままシャ乱Q脱退となってしまった。
芸能界からは去ってしまったしゅうだが、現在は故郷の大阪で音楽学校の講師として活躍中。
ポスト・ジュディマリとして人気を集めたHysteric Blueだったが…
Hysteric Blue(ヒステリック・ブルー)のリーダー、ナオキが起こした事件はその凶悪度の高さで記憶に残る。

ヒスブルは、女性ヴォーカルTamaとドラムのたくや、ギターのナオキによる3人組ユニット。99年1月発売の2nd『春~spring~』がロングセラーの人気曲となりブレイク。7月発売の4th『なぜ…』は、堂本光一主演ドラマのタイアップが付いたこともあり、オリコン2位を獲得。この年の紅白にも出場し、一気にシーンの最前線に躍り出ることになった。
Tamaの声質はJUDY AND MARYのヴォーカルYUKIに似ており、プロデューサーも同じく佐久間正英。
バンド休止直後に及んだ凶行!被害者の数、実に9人!
しかし、初期のヒット作を超えられない中、2003年9月に活動休止に。そして、事件は翌04年3月に「発覚」する。
ナオキが強姦・強制わいせつ容疑により逮捕されたのだ。犯行に及んだのは03年11月から04年2月までにかけて。つまり、バンド活動休止直後だ。
被害者は通りすがりの15歳から29歳までの女性8人と、女性に変装した男性1人の合計9人。……見境がないのが恐ろしすぎる。通行中の女子高生をナイフで脅して暴行を加え、さらにカメラ付き携帯電話で女性を撮影。それをネタに相手を脅して呼び出し、再度暴行したとの記録も残されている。
ナオキは懲役12年の実刑となり、現在も服役中だ。
活動休止時には、たくやが「いったん休んで各自やりたいことをやってまた集まろう」と、語ったが、ナオキの「やりたいこと」とは、本当にこんな事だったのだろうか…?
(バーグマン田形)
※イメージ画像はamazonよりGOLDEN Q
※イメージ画像はamazonよりbaby Blue