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驚異の新人投手だった上原浩治、沢村賞に輝いた1999年【プロ野球世紀末ブルース】

驚異の新人投手だった上原浩治、沢村賞に輝いた1999年【プロ野球世紀末ブルース】
スポーツ界では時に、偉大な才能が同時期に世に出ることがある。最近の球界では、昨年の山田哲人(ヤクルト)と柳田悠岐(ソフトバンク)の同時トリプルスリー達成が記憶に新しいが、世紀末のプロ野球でもセ・パ両リーグの最多勝がともに新人投手という、今後二度と起こりえないような奇跡的なシーズンがあった。

松坂と異なった上原浩治の立ち位置


それは1999年の松坂大輔(西武)と上原浩治(巨人)である。「リベンジ」と「雑草魂」で流行語大賞を獲得し、その活躍が社会的な事件として取り上げられた驚異のゴールデンルーキーたち。
だが、それぞれ日本を代表する投手でありながら、その立ち位置は全く違う。

甲子園の優勝投手で松坂世代の象徴的存在として語られることも多い松坂大輔とは対照的に、上原世代なんて言葉はほとんど聞いたことがない。なぜなら、東海大付属仰星高時代の上原は建山義紀(元日本ハム)の控え投手で、さらに体育教師を目指した大阪体育大の受験にも失敗。19歳の時には、アルバイトをしながら孤独なトレーニングと受験勉強を続ける浪人生活を送っている。
つまり、松坂がプロ1年目に16勝を挙げた同じ年齢の頃、上原はどこにでもいる名もなき無力な19歳だったのである。1年後に大阪体育大に入学した上原は驚異的なスピードで進化すると、これぞ「雑草魂」という成り上がり野球人生を突き進み、大学日本代表チームのエースとして君臨した。

苦渋の決断? 上原の巨人入団


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