4月29日と9月24日の年2回が畳の日とされています。月は畳の原材料の“い草”が田園をみどり一面に染めて育つ春の記念日として、9月は冬の衣替えの前に、畳を上げて大掃除を推奨する日として、全国畳振興会が制定しました。
そんな秋の畳の日9月24日に先駆けて、23日に池袋サンシャインシティ噴水広場で畳づくしのイベント『畳ワールドin東京』が開催されました。

敷き詰められた36畳の畳
首都圏の方に、国産畳の上で思い切りくつろいでもらうことを目的に行われた『畳ワールドin東京』。
サンシャインの噴水広場いっぱいに敷き詰められた、36畳の畳は圧巻です。国産畳の原材料であるい草の9割が熊本産ということで、熊本城が描かれた畳が飾られています。


敷き詰められた畳の畳縁にはよく見ると、くまモンの絵が! 思わず腰をおろしたくなる畳。10時のイベント開始と同時に、ゆっくりと足を崩して、くつろぐ人の姿が多くみられました。


くまモン、畳メイド、畳ラッパーまで
畳の上はくつろげるだけではなく、畳をテーマにした『たたみ落語』、畳グッズ大抽選会、募金した人に畳グッズをプレゼントするチャリティーイベントなど、さまざまなイベントが開催されています。
くまモン&畳メイドが登場した、熊本県産い草・畳表プレゼンテーション。くまモンの登場に会場が沸き上がりました。


一番の盛り上がりを見せたのは、畳のネクタイをつけたMc Tatamiさんのライブです。『T.A.T.A.M.I』を披露し、くまモンと畳メイドも一緒にダンス。「T・A・T・A・M・I畳~♪」のフレーズが印象的な畳ラップ。くまモンもノリノリ!


こんなものまで! 畳グッズがたくさん
その他、畳に関するブースも多くありました。畳について相談できる無料相談コーナー、畳を詳しく知ることができる畳の材料一挙公開コーナーなど、ブースをまわると畳に関する知識がどんどん身につきます。
そんな中でも、特に目立っていたのが畳グッズ。


くまモンの他にも、動物柄、花柄、水玉など、いろいろな種類がある畳縁。子ども部屋などに使う方が多いそう。



畳縁で作ったバッグや財布など。女性に大人気! 財布の小銭入れも凝っています。その他にも畳を使ったコースター、敷物、ノートカバー、枕、ティッシュケースなどさまざまなグッズが。



なにからなにまで畳づくしのイベントですが、なんといっても印象的なのは、会場全体を包むい草の香りです。自然の香りは癒し効果も抜群!
都会で生活していると自然と触れ合う機会はなかなかないですが、畳は家の中にいながら自然を感じられます。部屋を和室に変えるのは難しいですが、畳グッズならば手軽に楽しめるので、ぜひ、手元に一つおいてみてはいかがでしょう。
ミニ畳作成の体験コーナーも
畳コースターを作れる体験コーナーもありました。
筆者も実際に体験。折り紙に両面テープをつけ、畳の四隅に貼り付けるだけでできあがり。作り方は簡単ですが、さまざまな折り紙から選べるので、世界で一つのオリジナルコースターが作れます。


畳は日本の伝統的文化でありながら、冬は暖かく夏は涼しいと機能性も抜群です。東京オリンピックに向けて、外国人観光客も増えた昨今。和の文化はますます注目を集めており、来日した外国人にも畳は大人気! ホテルでは和室に改築する部屋も増えています。
日本からも海外からも愛される畳。世界中でさらなる畳ブームがやってくる日も近いかもしれませんね。
(舟崎泉美/イベニア)