90年代、「♪絶好調~熱いハート~とけるほど恋したい~」と特徴的なハイトーンボイスで日本中にスノーシーズンの到来を告げてくれたのは、歌手の広瀬香美だ。
93年、アルペンのCMソングとして起用された『ロマンスの神様』が170万枚を超える爆発的な大ヒットとなったことがきっかけとなり、“冬の女王”としての名をほしいままにしたのだ。


「アルペン」のCMソングとして毎年起用


広瀬の“冬の女王”としての勢いはその後も止まらなかった。『ロマンスの神様』を世に送り出した翌年には、『幸せをつかみたい』を放ち、95年『ゲレンデがとけるほど恋したい』、96年『DEAR…again』、97年『真冬の帰り道』、『promise』、98年『ピアニシモ』などが、立て続けに「アルペン」のCMソングに起用されている。

誰もが羨んだ大沢たかおとの結婚


 その後も、『ドラマティックに恋して』や『幸せをつかみたい』など、ヒットソングを連発した広瀬。
公私ともに順調で、プライベートでは、1995年に映画『ゲレンデがとけるほど恋したい。』の主題歌を担当したことがきっかけとなり、売り出し中で大人気だった大沢たかおと電撃結婚した。

広瀬香美、名プロデューサーに


歌手としての地位を確立した後は、広末涼子や内田有紀などに楽曲提供し、プロデューサーとしても活躍の場を広げることに。現在は、独自のメソッドを提唱する広瀬香美音楽学校や広瀬香美合唱団を設立し、後継の育成に努めている。

90年代には、数多くの冬をテーマにしたラブソングを世に放った広瀬香美。しかし、昨今はプロデューサー業を主にしているため、表舞台で見かける機会は少なくなった。果たして、現在の若者の何割が広瀬のことを知っているのだろうか……。

※イメージ画像はamazonよりロマンスの神様
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