モーニング娘。は90年代~00代を代表する国民的アイドルグループだ。
その初期メンバーとして活躍していた、“なっち”こと安倍なつみ。

そんな彼女であるが、2004年に自作の詩が盗用だったことが判明している。

安倍なつみが認めた「盗作」


騒動が起きたのは、安倍がモー娘。を卒業した後の2004年12月。彼女が過去に発売していた写真集とエッセイ集に掲載した自作の詩が盗作ではないかというものだった。

話題となった発端は2004年11月頃のインターネットによる書き込み。すぐに事務所側が確認に走り、安倍に事実確認をしたところ本人が認めたのだという。

安倍は自身の公式ブログで「昔から、自分で『素敵だな』、と思った詩やフレーズをノートに書き留めておくようにしていました。(略)結果、人の詩やフレーズに勝手に手を加えた形で発表してしまいました」と非を認め、謝罪した。

しかしこの盗作騒動により、安倍は2カ月間の活動自粛、詩が掲載されていた写真集とエッセイ集はもちろん発売中止となった。
さらには、「後浦なつみ」(安倍なつみ、後藤真希、松浦亜弥によるユニット)として出場が決まっていた同年の紅白歌合戦を辞退し、後藤真希&松浦亜弥として出場する結果になるなど、騒動の余波が続いた。

aikoなどの歌詞と確かに似ていた


ところで、安倍が盗用したとされるのが、歌手のaikoやYUKIの歌詞。
たとえば、安倍なつみのエッセイ『陽光』にあるフレーズとaikoの『心に乙女』を比べてみると、確かに極似していることが分かるだろう。

安倍の“自作詩”:「宇宙の隅に生きる小さな 私。
消えるコトなく(中略)今もあなたに 届けたいコトが こんなにあるの。 ウレシィ」

aikoの『心に乙女』:「宇宙の隅に生きる あたし(中略)それは消える事なく(中略)ねぇ今もあなたに 届けたい事が こんなにある事が うれしい」

結婚・出産を経験したなっち


騒動を乗り越えた安倍は、女優・ソロ歌手として芸能活動を再開するようになった。
2015年にはミュージカル『嵐が丘』に出演し、ヒロインであるキャサリン役を好演。安倍はそのとき相手役のエドガーを演じた俳優の山崎育三郎と交際に発展し、同年12月、結婚に至った。

そして昨年には第1子となる男児を出産。現在は子育てに奮闘しているようだ。

(せんじゅかける)

※文中の画像はamazonよりUP to boy Vol.161 2004年4月号