「ダサい」と話題の五輪ユニホーム見直し、新デザインは法被など和テイストを取り入れる方針
東京ブランドのあり方検討会(第3回)配布資料より。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックで、観光ボランティアが着用することが予定されているユニホームが「ダサ過ぎる」という問題。2015年5月にお披露目され散々批判されていたが、2017年5月23日に東京都庁で開かれた「東京ブランドのあり方検討会」の第3回会合で、新ユニホームの製作方針が示された。


東京都産業労働局のサイト上に公開されている資料によると、新ユニホームは「伝統と革新を表現」「和風テイストとモダンなデザインの組み合わせ」「『法被』など和風テイストとモダンなデザインの組み合わせ」「ブルー系がメイン」「奇抜さを抑えたデザイン」との製作方針がまとめられている。

新しいユニホームの製作方針に大喜びの声


この案にネットでは好意的な声が多く、「法被でいいよ、法被で。お土産用にも作れば、結構売れると思う」「法被ならどんな体型の人でもそこそこ合うから一番適しているよね」といった反応が。ただ、検討会メンバーのデザイナー・コシノヒロコさんは同検討会で「法被のようなものを着ると、大売出しの売り子さんみたいになる。大人数で着るととんでもないものになる可能性がある」と発言していて、必ずしも法被になるわけではないようだ。今後のスケージュールでは、6月上旬より公募を開始し、9月上旬に発表となる見通し。

「ダサ過ぎる」と批判された五輪ボランティアのユニホーム


舛添要一前知事時代に発表された「ダサ過ぎる」ユニホームは、黒いハットに日の丸をたくさん横に並べたハチマキのようなものが巻かれており、ポロシャツには青いベストとネクタイの柄がプリントされているというダマし絵のようなデザイン。これは発表と同時に「学生の文化祭レベル」「商店街のおじちゃんたちが考えた町おこしユニフォームみたい」「何が一番ダサいって『ベストとネクタイはプリント』ってところ」と批判が集中。小池百合子都知事は2016年11月にそのユニフォームについて「申し訳ないけど躊躇なく変えたい」「これを『着たい』という声は聞かない。『着たい』と思われないと意味がない」とコメントし、変更する姿勢を示していた。
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