本田圭佑の自論に批判殺到?
本田さんは、5月30日の時事通信の記事「若い世代の死因、自殺最多=15~39歳『深刻』―政府白書」を引用し、「他人のせいにするな! 政治のせいにするな!! 生きてることに感謝し、両親に感謝しないといけない。今やってることが嫌ならやめればいいから。成功に囚われるな! 成長に囚われろ!!」とツイートした。
他人のせいにするな!政治のせいにするな!!生きてることに感謝し、両親に感謝しないといけない。今やってることが嫌ならやめればいいから。成功に囚われるな!成長に囚われろ!!https://t.co/EHbPYpUI8e @YahooNewsTopics
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2017年5月30日
時事通信の記事では、政府による2017年版の自殺対策白書が紹介され、自殺数そのものは減少傾向にあるが、15~39歳の死亡原因のトップが自殺という深刻な状況を報じている。
本田さんのツイートには否定的な意見が多くあがり、「その人の気持ち、その人の性格、その人の環境も知らないくせに、よくもまあそんなこと言えますね」「自殺する人は他人のせいにも政治のせいにもできず、光も差し伸べられる手も見えない暗闇にいるのですよ。生きてることを呪ってるんですよ」「そういう体育会系的な思想が若者の自殺を助長してる」といったリプライが寄せられていた。
しかし本田さんの言葉を支持する人もいて、「厳しくも優しい言葉です」「中学生の娘の事で悩んでました。でも『成長に囚われろ』って言葉、すごく響きました。何か解決のヒントを見つけられた気がします」「ほんと日本人って成功に囚われてますよね」といった声も寄せられている。
自殺対策白書の内容
記事の元となった自殺対策白書の概要は厚生労働省のサイトで閲覧ができ、資料には自殺の原因・動機も記載。平成28年の原因・動機の最多は「健康問題」の11,014人。次いで、「不詳」が5,600人、「経済・生活問題」が3,522人、「家庭問題」が3,337人、「勤務問題」が1,978人、「その他」が1,148人、「男女問題」が764人、「学校問題」が319人となっている。
また、先進国の15~34歳の死亡率及び死因の上位3つも公表されている。日本は「自殺」での死亡率がトップの17.8%で、「事故」の6.9%を大きく上回っている。しかしフランスでは「自殺」が8.3%で「事故」が12.7%、ドイツでは「自殺」が7.7%で「事故」が9.1%、カナダでは「自殺」が11.3%で「事故」が20.4%、米国では「自殺」が13.3%で「事故」が35.1%、英国では「自殺」が6.6%で「事故」が12.1%と、多くの国で「自殺」は「事故」よりも低かった。