うどん好きには聞くだけでテンションのあがってしまうイベント「はなまるうどん祭り2017」が、東京・渋谷の「東京カルチャーカルチャー」で開催されました。

2017年6月20日現在、全国に402の店舗を展開する「はなまるうどん」ですが、トークライブを主催するのは初の試み。

月曜の夜にかかわらず、うどんファンのみなさんで超満員状態の会場は熱気で湯気が出そう……。
最初に「うどんだし」で乾杯
座席につくやいなや、配られたカクテルグラス。
ウェルカムドリンクなんてしゃれてるじゃないの! と思ってよく見ると、ワインにしては妙に茶色い……
そして漂う、嗅ぎなれた香り……
配られたのはなんと、はなまるうどん特製の「うどんだし」。
「はなまるうどん祭り」と銘打つだけあって、小粋な演出です。

「まずはみなさん、だしで乾杯しましょう!」
司会のかけ声にあわせ、みんなでめんつゆのグラスで乾杯します。

うーん、なかなかシュールな光景。
期間限定メニュー「うどん県のそうめん」を試食し放題

この日は「はなまるうどん」各店で7月初旬まで発売(予定)の期間限定メニュー「うどん県のそうめん」が試食し放題でした。

うどん屋さんがつくった、本気のそうめん。
ひと口すすると、小麦の甘さとだしのうまみがフワッと口のなかを通り抜けていきます。
うーん、これは、食べる夏休みだ。
いつもはお店でトングをカチカチさせながら迷ってしまうトッピング各種ものっけ放題。
いよ、太っ腹! なんて、近頃3食はなまるうどんの筆者はますます太っ腹になってしまいそうです。
「はなまるうどん」は1日に1500km以上のうどんをつくる

ステージで行われていたのは、はなまるうどんの商品開発担当・三橋厚志さんとソーメン研究家・ソーメン二郎さんによるトークライブ。
「はなまるうどん検定」と銘打ち、マニアックなトリビアがクイズ形式で続々披露されました。
たとえばこんな問題。
「はなまるうどんが1日につくるうどんの長さはどれくらい?」
1. 500km
2. 1000km
3. 1545km
4. 1635km
みなさん、どれだかわかりますか??

正解は……
「1545km」。
全国に5つある工場が1日に生産するうどんをすべてつなげると、東京から沖縄まで届いてしまうのだそうです。
この計算だと、1ヶ月もかからずに地球を1周してしまう計算。
これだけのうどんが、みんなの胃袋を満たしているんですねぇ……

さらにびっくりしたのが、みんな大好き「カレーうどん」「カレーライス」に使われているカレーに関するトリビア。
このカレー、香川県高松市にある1号店「木太店」に勤務するパート従業員の方が自身の家庭でつくっていたレシピがもとになっているんだそう。
素朴な味わいが筆者も大好きなのですが、まさかリアルに「おうちのカレー」だったとは。
次からお店で食べるときには、このトリビアを思い浮かべながら食べてみよう。
これまで以上においしさがプラスしそうです。
はなまるうどん社長「『うどん県のそうめん』は私のごり押し」

イベント終盤には、はなまるうどんの成瀬哲也(実表記の「瀬」は旧字体)社長が登場。
気になる「うどん県のそうめん」誕生のエピソードを明らかにしました。
なぜ、うどん屋さんがそうめんを……?
「2015年からコンビニでそうめん商品の売り上げがうなぎのぼりだという話を小耳にはさみまして。
なんと。そうめんのようにシンプルな答え。
「血糖値が気になる方にやさしいメニューの一環として、なんてもっともらしい理由を対外的に話したりしていますが、実際は私のごり押し(笑)」
意表を突くコメントをだしつつ、しっかりそうめんを研究したという成瀬社長。
そうめんの名産地のひとつである瀬戸内海の小豆島へ、400年の歴史を誇る手延べそうめん「島の光」を食べに足を運んだりしたそうです。
はなまるうどんではたびたび、こんな感じで『社長のごり押しメニュー』が出るという成瀬社長。
「以前も春雨をテーマにメニューを出したんですが、そのときは日本国民全員に2セットずつ配れるほど在庫があまってしまった(苦笑) それから社内では「社長のごり押しメニューはあぶない!」と、在庫をかなり絞らせてしまったんです。今度こそ成果を出して、そうめんを定番メニューに加えたいです」
はなまるうどんでこれからもそうめんが食べられるかどうかは、私たちの行動次第?!
おいしいそうめんを食べたい方は、はなまるうどんへゴー!
(天谷窓大)