女優の松居一代が夫である船越英一郎の不倫を告白し、話題となっている。特に話題を集めたのが、松居が動画で掲げた「バイアグラ100ml男」なるフレーズである。


勃起不全に劇的な効果を示すといわれるバイアグラの歴史は意外と浅く、1990年台前半に狭心症の薬として開発が始められたが、下半身にも効果が認められ1998年にアメリカで販売が開始された。魔法の薬としてさかんに個人輸入が行われ、日本でも翌年に医療機関向けの販売が解禁された。

今のところ、国内で承認を得ているバイアグラの規格は1錠50mgと25mgの2種類。通常の勃起不全ならば、これでも十分効果があるとされている。

バイアグラで死にかけた江頭2:50


バイアグラをめぐっては90年代に、あのお騒がせ芸人が騒動を起こしている。それが江頭2:50だ。
『浅草橋ヤング洋品店』(テレビ東京系)の水中素潜り対決で、4分14秒の大記録を成し遂げ失神したかと思えば、トルコでお尻にでんでん太鼓を出すパフォーマンスを行い観客から大ブーイングを浴び暴動に発展するなど、数々の伝説を成し遂げた男である。

事件は1997年に起こった。
認可前のバイアグラを密かに入手した江頭は、中野のパブで女性ホステスを前に、バイアグラ5錠を「俺は不死身だ」と叫びながらブランデーの水割りとともに一気に飲み干したが、間もなくして卒倒。救急車で病院に運び込まれた。

診断の結果は急性アルコール中毒だった。バイアグラで全身の血流が良くなったところに大量の酒が入ったことが原因と見られる。

この時、江頭が飲み干したのは50mgの錠剤であり、トータルすると250mgを服用したこととなる。場合によっては死にかねない危険な行為だった。

事件を受けて厚生省(現・厚生労働省)内部ではバイアグラの認可をめぐって議論が巻き起こり、一説には江頭のせいで認可が遅れたとも言われている。江頭2:50は国家レベルのお騒がせ男だったのだ。

※文中の画像はamazonより江頭2:50のピーピーピーするぞ!2 逆修正バージョン~ノークレーム・ノーリターン~ [DVD]
編集部おすすめ