SPEEDが大変なことになっている。

参院議員となった今井絵理子が“略奪不倫”をしていると報じられたと思ったら、上原多香子は俳優の阿部力と不倫をしていたことが明るみになった。
上原については、自殺した夫の遺書に妻の不倫をほのめかす文言があったことも報じられ、芸能活動を無期限休業すると見られている。
不倫地獄に陥ったSPEEDは、PerfumeもAKBもガッキーも憧れた偉大なアーティストだった!
SPEED(※写真はAmazonより)

メインボーカルの島袋寛子もかつて数々の恋愛スキャンダルが報じられたとあって、「SPEEDは恋に奔放」というイメージがついてしまったように感じられる。
だが、もう一度考えてみたい。1990年代以降、SPEEDほど後進に影響を与えたアイドルグループ、アーティストはいなかったのではないだろうか?

SPEEDなくしてPerfumeなし


SPEEDがデビューしたのは1995年。またたくまにスターダムに駆け上がり、多くの女子小中学生がSPEEDの影響でダンスや歌のレッスンを始めたと言われている。実際、幼少の頃、SPEEDに憧れたというアーティストは枚挙に暇がない。

有名なのはPerfumeの3人だ。小学生の頃からSPEEDに憧れていた3人は広島アクターズスクールに入学(SPEEDを生んだ沖縄アクターズスクールとは無関係)、「本気でSPEEDになれる」と信じて猛特訓を積んだ。

Perfumeは当初「ぱふゅ~む」という表記だったが、これはSPEEDと同じ13画に揃えたかったという意図もあったと言われている。
メンバーのあ~ちゃんは2014年の重大ニュースに「グランドキャニオンに行った」ことを挙げていたが、憧れのSPEEDがPVで踊っていた場所だったからと理由を述べていた。まさにSPEEDなくしてPerfumeなし。

AKBもモー娘。もSPEEDに憧れていた


AKB48にもSPEEDに憧れたメンバーは複数いる。


小嶋陽菜は小学生の頃に、SPEEDの影響で沖縄アクターズスクールのオーディションを受けて特別賞を獲得している。
板野友美はそもそも芸能界を目指すきっかけがSPEEDであり、憧れの人だった島袋との2ショット写真をインスタグラムに公開したときは「宝物すぎます」とコメントした。2代目総監督を務める横山由依もSPEEDが好きで、特に今井絵理子が好きだったという。
不倫地獄に陥ったSPEEDは、PerfumeもAKBもガッキーも憧れた偉大なアーティストだった!
芸能界を目指すきっかけがSPEEDだった板野友美(※写真はAmazonより)

その他、河西智美、倉持明日香もSPEEDが好きだったことを公言している。また、高橋みなみは今井絵理子とよく似ており、今井はブログで高橋のことを「妹よ」と記している。

モーニング娘。はSPEEDと同時期の1997年デビューだが、初代リーダーの中澤裕子はデビューするときに一番憧れたのがSPEEDだったとブログで明かしている。

沖縄アクターズスクールに落ちたガッキー


女優の新垣結衣は同郷(沖縄県出身)のSPEEDに憧れていたことを公言しており、小学生時代の夢はSPEEDに入ること、そのために沖縄アクターズスクールの試験を受けたが不合格だったと語っている。

グラビアアイドルの吉木りさは、小学生の頃にSPEEDに憧れてアクターズスクールに入ろうとしたが、地元に似たような養成所がなく、仕方なく近所にあった日本民謡の教室に高校3年まで通ったというエピソードを持つ。

歌手活動を行うモデルの三戸なつめも、小学生の頃はSPEEDやモーニング娘。を見て歌手になりたいと憧れていた。
不倫地獄に陥ったSPEEDは、PerfumeもAKBもガッキーも憧れた偉大なアーティストだった!
新垣結衣(※写真はAmazonより)

アニソンを中心に活躍するシンガーのLiSAもSPEEDに憧れていた。子どもの頃はSPEEDみたいになりたいと一人、鏡の前で歌って踊っていたという。
そのときの心境は「自分はSPEEDでお客さんがたくさんいる」というものだったとか。

個性派アーティスト、カリスマドットコムのDJゴンチも小学生の頃にSPEEDに憧れており、その後、MCいつかに誘われてダンス部に入部したという経緯を持つ。でんぱ組.incの古川未鈴はSPEEDのライブを見たことで、「自分もアイドルになりたい」という気持ちを抱くようになったという。

女子小中学生みんなが憧れたSPEED


雑誌『Ray』で専属モデルを務める鹿沼憂妃は、「小学生の頃になりたかった職業」「人生でもっとも影響を受けた人」というアンケートにいずれも「SPEED」と回答している。

鹿沼のような女性は本当に多いと思う。2016年に雑誌『anan』で行われた「あなたの青春を代表する歌手は?」という読者アンケートの小学生部門で1位に輝いたのはSPEEDだった。中学生部門の1位は浜崎あゆみ(SPEEDは3位)、高校生部門の1位は宇多田ヒカルである。

浜崎あゆみ、宇多田ヒカルと比べると、SPEEDは過小評価されがちかもしれない。しかし、SPEEDに憧れていた現役の女性アイドル、アーティストはこれだけいる。もっともっといるはずだ。それぐらい影響力が大きかった。

LiSAはSPEEDについて語ったインタビューで、自身の活動の指針についてこう語っている。
「みんなが見た、みんなが好きなLiSAを貫いていこう」。SPEEDは現役ではないとはいえ、「みんなが好きなSPEED」像を守ってもらいたいと思う。もはや手遅れのような気がするが、今からでも少しずつ取り戻してほしい。


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