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長瀬智也「ごめん、愛してる」5話。捨てられても虐待されても子は母を求めるもの

死の淵にある父親の容態が悪化したという電話を受けたときの塔子が放つセリフ「時間できたら行きまーす」の「まーす」の部分で背筋が寒くなった。このドラマで初めて塔子が存在感を示したシーンかもしれない。

麗子の隠し子問題を追うジャーナリストの加賀美(六角精児)は、律に「なぜ麗子にこだわる」と問われて一瞬、動揺の色を見せる。たしかに単なる金儲けとは考えにくい。時折見せる異様に冷徹な表情は何を意味しているのか?

そして、凜華の父で、長きにわたって麗子に尽くしてきた恒夫。彼は麗子が産んだ律を、麗子の代わりに養護施設の前に捨てた男でもある。律のことを自分が捨てた子ではないかと疑っていたが、若菜の話と園長の話を聞いて疑いが確信に変わる。麗子の屋敷で働く男は自分が捨てた赤ん坊だった――。一人になった恒夫は崩れ落ち、慟哭する。

そりゃそうだろう。恒夫は天才でも何でもないサラリーマン上がりの普通の男だ。命令されて、生まれて間もない命を雨の中に置き去りにすることにどれだけ辛かったか。どれだけ人生の重荷になっていたかわからない。しかし、それでも恒夫は律の前で膝を折るようなことはなく、うっとりと麗子のピアノに聴き入る。これも人間が持つ二面性かもしれない。

本日放送の6話は、麗子の隠し子疑惑が報道されるところから始まる。律、麗子、凛華、サトルのほか、塔子、加賀美、恒夫が物語にどうかかわっていくのかにも注目したい。
(大山くまお)

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