
参加者は3人1組となりボードゲームにまつわるさまざまな種目に挑戦。勝ち抜いた参加者にはボードゲーム王の称号が与えられる、日本一のボードゲーマーを決めるイベントだ。

まずは予選突破を目指せ!
まず参加者たちが挑戦したのは、ボードゲームクイズ。ボードゲームについてのさまざまな知識が必要となってくる。問題の一部を紹介しよう!
(初級)
Q.ボードゲームを中心に高校生活を描いた漫画『放課後さいころ倶楽部』が連載されている雑誌は?
1.ゲッサン
2.ウルトラジャンプ
3.アクションピザッツ
4.漫画タイムきららフォワード
(中級)
Q.今年のドイツ年間ゲーム大賞(Spiel das Jahres)の受賞作は?
1.エルドラド
2.マジックメイズ
3.キングドミノ
4.コードネーム
(上級)
Q.「ゲームマーケット」が東京ビッグサイトに開催場所を移す前に開催されていた場所は?
1.ハイフライプラザいたばし
2.東京都立産業貿易センター台東館
3.大田区産業プラザPiO
4.大宮ソニックシティ
ボードゲーム好きなら知っていて当然の常識問題から、マニアックなカルト問題まで。正解は以下の通り。
(初級)1.ゲッサン
(中級)3.キングドミノ
(上級)2.東京都立産業貿易センター台東館
問題数は全部で75問、制限時間は30分というのだから、なかなか難しい……、まさに日本一の知識力が必要と言えそうだ。

そのほかの予選では、ルールに沿ってどれだけ高くカードを積み上げられるか競う『キャプテン・リノ』や、他のチームの回答を予想する紙ペンゲームの『マネージャガ』と『テレパシー』、交渉と推理によってチップとルールを集め得点を競う『ハグル』などが行われた。

ボドゲ日本一は誰の手に。決勝戦!
午後は予選で勝ち抜いた4組で行う決勝戦。チームの代表者が各ゲームに挑戦する!

決勝一回戦は、コウモリ、ねずみ、ゴキブリなど、嫌われ者を押し付け合う『ごきぶりポーカー』。

「ゴキブリです」「ねずみです」と宣言しながらカードを出していく。
二回戦は、カードの絵を見て連想ワードを想像する『ディクシット』。ただ想像するだけでなく、他のプレイヤーのカードと混ぜ、語り部が出したカードを当てる。

例えばこの場合、語り部は「母」という連想ワードを出し、他のプレイヤーも「母」に近いカードを提出。それを混ぜたうえで語り部が出した「母」を当てる。

正解は一番右の4番だが、カーネーションっぽい花だったり、母っぽい女性だったり、どれも母と言えば母に見える……。
そして最後は、タイルを組み合わせて地形を作る『カルカソンヌ』。道の長さや、街の大きさなどで得点が決まっていく。単純なゲームではあるが、得点をもらえるようにタイルを置くのは難しく、なかなか頭を使う。

さまざまな能力が試されるアナログゲーム、果たして日本一に輝いたのは……?
結成は2日前! 優勝チームにインタビュー
優勝したのはチーム21番のみなさん。メンバーの、のざくにさん、はしもとさん、郡山さんの3人にお話を伺った。

――今回、ボードゲーム王選手権に参加したきっかけは?
のざくに:まず僕が参加しようと決めて、一緒に働いているはしもとさんに社内で声を掛けました。あと一人が決まっていない時に、「ボードゲーム王選手権に参加したいな」ってTwitterに書いたら、郡山さんが声を掛けてくださってメンバーが決まりました。
郡山:相乗りしました(笑)
――急きょできたチームなのですね。
のざくに:2日前ぐらいにできたチームです。
郡山:僕とはしもとさんは、今日初めてお会いしました。
――それで優勝は素晴らしいですね!
のざくに:それぞれのボードゲーム経験や、知識で戦いました。みんなゲーマーだから(笑)
――ボードゲームではさまざまな能力が必要ですが、「勝つ」ためには何が必要だと思いますか?
郡山:もちろん優勝は狙うけど「楽しもう!」って話してたんですよ。一番重要なのは楽しむことじゃないですか?
はしもと:そうですね。僕も数やることが、うまくなることだと思うんです。楽しくゲームをすると次もまたやろうってなるので、盛り上げる能力がある人のほうがうまくなると思います。
のざくに:同じく楽しむことですね。あとはチーム戦だったので、適材適所で得意なゲームを担当できたのも良かったです。
チームだったからこそ、上手いこと分担して勝てたんです。一応、朝の段階でもし決勝に残れたら誰が何のゲームを担当しようって割り振りは決めてました(笑)でも、まさか決勝に残るとは思ってなかったですね。
――最後に感想をお願いします。
のざくに:普段遊んでるゲームを、ちょっと背筋を伸ばしていつもと違った目線で遊べたので、すごく楽しかったです。ぜひ来年も開催してもらえるといいですね!
はしもと:やっぱり、これだけ多くのみんなで集まってボードゲームをすることってないので、非常に新鮮で楽しかったです。次回があれば、ぜひ参加したいです。
郡山:われわれも数日前に行こうって決めたんですけど、十分楽しめたんですよ。だから、強いとか弱いとか、上手いとか下手とか関係なく、来年もみんなに参加してほしいし、われわれも参加したいと思います。



(舟崎泉美/イベニア)