今年も「クリぼっち商戦」がアツい!聖夜におひとりさまを楽しむ方法
画像はイメージ

クリスマスは恋人と過ごす……。1983年、『anan』12月23日号の「クリスマスはホテルで彼氏と過ごしたい」特集前後から、日本中に猛威をふるいだしたと言われるこの慣習。
街に出ればカップルが我が物顔で闊歩し、イチャイチャする。いや、ほとんど単なるひがみなのですが、それにしても、SNSのリア充アピールにも通じる、不特定多数への幸せの押し売りっぷりではありませんか。
しかし、近年、これに対抗するかのように、新たなムーブメントが定着しつつあります。その名も「クリぼっち」。言うまでもなく、「クリスマスをひとりで過ごす」という意味の造語です。

レオパレス21が、全国のひとり暮らしの男女各300人に実施した「ひとり暮らしとクリスマスに関する意識・実態調査」によると、今年のクリスマスの「おひとりさま」が確定している人は65.0%に達するのだとか(※17年11月30日~12月4日に調査を実施)。つまり、「クリぼっち」は多数派なのです。ということで、近年、クリスマスを一人で過ごす人へ向けられた「クリぼっち商戦」が盛り上がりを見せています。今年も今年で、多種多様な商品・サービスが展開され、より一層の活況を呈しているようなので、今回はその一部を紹介していきたいと思います。


ミニストップの「おひとりさま用クリスマスケーキ」


今年も「クリぼっち商戦」がアツい!聖夜におひとりさまを楽しむ方法

繁華街へ出ればカップルだらけ。寂しい気持ちになるから、24・25日は外に出たくない……。そんな人も多いことでしょう。そこでおススメなのが、ミニストップで売られている「おひとりさま用クリスマスケーキ」。
「苺ショートケーキ」(税込550円)と「小さなベルギーチョコノエル」(280円)の2種類が取り扱われており、どちらも、一人で食べきるには手ごろなサイズ感。これを食べながらイブの夜は『明石家サンタ』でも見て、人の不幸話に心癒されるのも悪くはありません。


伝説のすた丼の限定メニュー「爆弾すた丼がっツリー盛り」


食べ物系で強烈なのが、伝説のすた丼で販売されている「爆弾すた丼がっツリー盛り~クリスマススペシャル~」(1190円、「ひ」とりでも「い」い「ク」リスマスにかけているらしい)です。筆者も実際に店舗へ行って注文してみたのですが、そのビジュアルインパクトは強烈の一言。
今年も「クリぼっち商戦」がアツい!聖夜におひとりさまを楽しむ方法

大盛りのネギ、キムチ、とろろ、すた丼の肉……。恋人たちを寄せ付けない口臭上等な具材たちがうず高く積まれたそれは、ラーメン二郎の丼版といった趣です。
今年も「クリぼっち商戦」がアツい!聖夜におひとりさまを楽しむ方法

上に堆積した具材を食べるだけで、けっこうお腹いっぱい……。食べ終わるまでにだいたい30分くらい要し、食後すぐに原稿を書こうと思ったのですが、あまりにも胃が重くて、30分ほど寝込みました。あと、他の客の目が気になって、ひとりで注文するのに多少勇気が必要です。


相席屋で「クリぼっち撲滅大作戦」を実施


今年も「クリぼっち商戦」がアツい!聖夜におひとりさまを楽しむ方法

こうした「ぼっち飯」を堪能するのも悪くないですが、やっぱり聖なる夜は異性と過ごしたい。なんなら、「クリぼっち最高」なんてただの強がりです!……という人は、見ず知らずの男女2組が飲んで語らう居酒屋『婚活応援酒場 相席屋』を利用するといいでしょう。
相席屋では、2017年12月1日から25日までの間「クリぼっち撲滅大作戦」と題し、アプリのポイントが2倍になったり、相席屋で出会った2人が結婚した場合に提供される「幸せお祝い金」を通常の2倍にあたる10万円支給したりというキャンペーンを実施しているのだとか。そして何より、相席屋さん曰く、この12月のクリスマスシーズンは、カップル成立率がもっとも高くなる時期らしいので、本気で恋人を探している人にもうってつけです。


毎年恒例の「SABISHINBO NIGHT」


今年も「クリぼっち商戦」がアツい!聖夜におひとりさまを楽しむ方法

いや、恋人はできなくてもいいけど、パリピな空間で騒ぎたい……という人には、毎年クラブageHaで開かれている恒例イベント「sagami original Presents SABISHINBO NIGHT」がいいかも。
筆者も去年参加したのですが、ヤリ目な肉食系しかいない場所かと思いきや、渋谷・六本木のチャラ箱と比べるとそこそこ健全。「毎週クラブ通ってます」的パリピだけでなく、「初めてきました」みたいな純粋無垢なコもいました。ちなみに連れ出し・ワンナイト狙いは、近隣に居酒屋・バー・ラブホテルの類が一切ないため、向いていません。

独り身でも寂しくない、いや、ひとりだからこそ楽しめるような、こうした趣向を凝らした商品・サービス・イベントが、今後も生まれ続ければ、「クリスマス=カップルで過ごすもの」という日本独自の文化も、いずれ廃れる日が来るかもしれません。
(こじへい)
編集部おすすめ