『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』テニス対決 石橋&木梨 VS. 錦織の軌跡
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「お正月はひたすら家でテレビを観る」という人も多いことでしょう。そんな人にとって楽しみな特番といえば、ご存じ『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』(テレビ朝日系)。
毎回、時代を彩るさまざまなアスリートととんねるずが対決する同番組で、定番企画として人気を集めるのがテニス対決です。2018年1月2日の放送では、伊達公子&松岡修造ペアに石橋貴明&木梨憲武の2人が挑むようですが、今年までは錦織圭が毎年のように出場し、番組に華を添えていました。そこで今回、『スポーツ王は俺だ!!』における錦織圭とのテニス対決の名場面を振り返っていきたいと思います。


2011年 因縁の対決、幕開け!


5年にわたり続くこととなる、とんねるずVS.松岡修造&錦織圭ペアの初戦。前年、松岡修造&杉山愛ペアと対戦して手も足も出なかった雪辱を果たすべく、タカさんは一人、猛特訓を積んでこの日の収録に臨みます。その甲斐あって、去年と比べて見違えるほどに上達。「全然違う。何があったんですか?」と修造も驚嘆していました。
しかし、素人のとんねるずが、元トッププロと現トッププロのコンビに敵うはずもなく、往年の名選手“テニストーナメントプロ”神和住純や、修造チャレンジ門下生の子どもたちに助太刀させるも、あえなく惨敗。


2012年 錦織とマイケル・チャン 運命の出会い


錦織のコーチとして有名なマイケル・チャン。アジア系選手として唯一グランドスラムを制覇し、テニス殿堂入りも果たしているこの元一流プレイヤーを錦織と引き合わせたのは、他でもない、『スポーツ王は俺だ!!』です。
とんねるずチームの助っ人として参戦したチャンは、この日の収録をきっかけに錦織と親交を持つようになり、翌2013年、コーチ契約を締結。そんな経緯もあって、後年、石橋は錦織に対し「獲得賞金の10%はうちらに払って欲しいぐらい」と言っていました。


2013年 目を見張るタカさんの上達ぶり


『スポーツ王は俺だ!!』のテニス対決には、2通りの見方があります。ひとつは、錦織らプロ選手のハンデをもろともしない超絶技巧を堪能すること。
もう一つは、40歳を超えてからテニスを始めたタカさんの毎年の上達っぷりを微笑ましく見守ることです。
特に、2013年放送回における、タカさんのスキルアップぶりは凄まじく、サーブ・レシーブ・ボレー、すべてきっちり決めてきます。よほどしっかりと練習を重ねてきたのでしょう。が、もちろん、それでも修造&錦織ペアには及ばないため、第2セットから史上最年少世界ランキング1位の記録を持つレイトン・ヒューイットを助っ人として投入。テニス対決史上、はじめてセットを勝ち取るも、やはり第3セットであえなく撃沈しました。


2014年 あの“悪童”も参戦!


天才的サーブ&ボレーヤーでありながら、審判へクレーム・暴言、ラケットでドリンクを叩き付けるなどの行為で蛮勇を馳せたジョン・マッケンロー。番組出演時には既に54歳でしたが、その悪童ぶりは健在で、ほとんどマッケンローの独り舞台。いや、プレイがどうこうというよりもキャラ的に。あまりに強烈過ぎて、あの松岡修造が霞むレベルでした。番組における自身の役割を十分に理解し、現役時代さながらに審判へ食って掛かるセルフパロディもお手の物で、そのエンタテイメント適性の高さには脱帽という他ありません。


2015年 錦織&松岡vsアガシ&マイケル ボレーの応酬!


とんねるずチームは、例年通り、錦織&松岡ペアと対戦。とんねるず陣営には最初からマイケル・チャンが入り、第2セットからは、4大大会を全制覇のレジェンド「アンドレ・アガシ」も助っ人として登場。で、気付いたらとんねるずは蚊帳の外で、白熱のボレー対決を展開。このボレーの応酬、最終的に錦織がミスして、アガシ&チャンペアに軍配が上がりますが、試合自体には敗れ、とんねるずが5連敗目を喫しています。



2016年 もはやとんねるずは不要?


対戦相手となる錦織&マイケル・チャン組に対して、この年の助っ人は、2014年の全米オープン覇者マリン・チリッチと、2001年ウィンブルドン覇者で当時チリッチのコーチだったゴラン・イワニセビッチ。どんどん豪華になるとんねるず陣営。高校の体育の時間、サッカー部だらけ、バスケ部だらけのチームに入れられて、萎縮してしまう文化部員よろしく、肩身の狭い想いをしたのか石橋はイージーミスを連発。


2017年 やはり、とんねるずは限界なのでは……


去年と同じ対戦相手・錦織&マイケル・チャンペアに対して、「今年はよりビッグサーバーを用意した」という石橋。やってきたのは、2003年全米オープン王者「アンディ・ロディック」。この大物に加えて、大坂なおみや「石橋チャレンジ」の子どもを数人投入して接戦に持ち込みますが、やはり、とんねるずが終盤にミスを繰り返して惜敗。タカさんもノリさんも四捨五入すると還暦。さすがに、過度な運動にはついていけないのではないでしょうか…。

このように、近年はタカさん&ノリさんの高齢化に伴う、とんねるず陣営の苦戦が目立ち始めたテニス対決。このまま2人が衰えれば、もしかしたら、見られるのもあと数回かも知れないので、今回の放送を含めてしっかりと目に焼き付けておきたいところです。
(こじへい)
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