
その『細雪』の設定を平成に変え、装いも新たに映像化したドラマ「平成細雪」(蓬莱竜太脚本)が先週よりNHKのBSプレミアムで始まっている(日曜よる10時~。全4回)。1月7日放送の第1回は、元禄時代に呉服商として創業した大手アパレルメーカー「マキオカグループ」が、16代目当主・蒔岡吉次郎(長塚京三)の手で経営を外資系企業に譲渡する場面から始まった。それは平成4(1992)年、バブル崩壊の余波が各方面に広がろうとしていた時期だ。吉次郎はそれからまもなくして亡くなる。ドラマでは、家の“没落”後にあって四姉妹のそれぞれの生き方が描かれていく。
2人の妹を中心に回っていく物語
姉妹を演じる女優も、年明け最初のドラマにふさわしく豪華だ。長女であくまで家を守り抜こうとする「御料(ごりょん)さん」こと鶴子に中山美穂、次女で分家に暮らす幸子に高岡早紀、そして三女の「きあん(雪姉)ちゃん」こと雪子に伊藤歩、四女の「こいさん」こと妙子に中村ゆりがそれぞれ扮している。華やかな上2人に対し、下の2人を演技派の2人が固めるという構図だ。