アパレルブランドのCEO、カイ・フィッシュ(賀来賢人)が月海(芳根京子)の才能に目をつけた。
新しいブランドのデザイナーとしてシンガポールに来ないかと誘われた月海は…
月海の決断。カイ・フィッシュのもとへ

天水館の不動産売買契約が成立してしまった。
さすがの蔵之介(瀬戸康史)も「ぶっちゃけ次の策が浮かばない」と為す術がない。
月海も修(工藤阿須加)を頼って電話するが繋がらない。

イラスト/まつもとりえこ
困り果てた月海はカイ・フィッシュに電話。
カイ・フィッシュが天水館を買い取ってくれるという。ただし月海がデザイナーとしてシンガポールへ行くことが条件だ。
「私さえ向こうに行けば、皆さんがここに残ることができ、立ち退かなくても良くなりますんで」
と、月海は決断してしまう。
千絵子が言うようにまるで「江戸時代の身売り」。
しかし「デザイナーとしてスカウトされた」ということを聞いた尼~ずたちは寂しい気持ちを隠して月海を送り出す。

さて、カイ・フィッシュという人物。
ランチの行き先が漁港だし気さくだし(白鶴「まる」のCMかと思った)、苦労人らしい身の上話もあった。
なにより月海の才能を信じてくれている。
そんなに嫌なやつじゃないのかもと思いたいが、「これから君は一人で戦っていくんだ。仲間なんてこの世界じゃなんの意味もない。はやく切る捨てた方がいい」と言い切ってしまうあたり、やはりどこかこわい。
蔵之介「どこにも行くな」
パスポートを持っていない月海はすぐに出国することができず、ホテル暮らし(しかもスイートルーム)。
場所を突き止めて蔵之介がやってくる。
月海の「修が電話に出ないのは嫌われたから」という誤解を解く蔵之介。
「あんなにまっすぐ好きになってくれるやつ、他にいないからな」「お前はもっと自分に自信持てって言ってんの。」
とことん自分の恋心は隠すつもりらしい。いいやつ…。
しかし、酔っ払ってしまった蔵之介。
バスルームで転んでしまい、助けにきた月海に本音を吐露してしまう。
「月海。

月海が「デザイナーになりたい!」と野望を持っているのならこんなにモヤモヤしない。
だが月海は自分のためではなくて「天水館」のために新たな道を選んでしまった。自己犠牲が過ぎるよ、月海!
危なっかしい月海にハラハラしながら、今夜9話。
海月姫 フジテレビ系 よる9:00
FOD見逃し配信
【キャスト】
芳根京子/瀬戸康史/工藤阿須加/木南晴夏/松井玲奈/内田理央/富山えり子/泉里香/要潤/賀来賢人/北大路欣也
【原作】東村アキコ『海月姫』講談社
【脚本】徳永友一(「HOPE~期待ゼロの新入社員」、「僕たちがやりました」)
【演出】石川淳一/山内大典
【オープニング曲】「Goサインは1コイン」カフェラテ噴水公園 feat.にゃんこスター
(イラストと文 まつもとりえこ)