先週放送された第5話の視聴率は7.2%。第2話から少しずつ上昇し続けている。第1話の10.6%を超えればまさに「大逆転」だが、うまくいくかどうか。それにしても中村倫也がツイッターにアップした「みるべし」のイラストが上手くて驚いた。顔がないのに、どう見ても中村と浜辺美波なんだもの。

仰天! 崖っぷちウェディング
ホテル「グランデ インヴルサ」にウェディングの発注があった。依頼を受けた副支配人の宇海(岩田剛典)いわく、新郎と新婦は忙しくて当日まで来られないので、プランはホテル側に任せたいとのこと。しかし、式は5日後! まさに崖っぷちウェディングだ。
総支配人の佐那(戸田恵梨香)をはじめ、経理の丹沢(鈴木浩介)たちも前向きな姿勢を示す中、宇海はウェディングプランナーにバー責任者の枝川(りょう)を指名。佐那のことを嫌っており、ホテルの再建にも興味を示さない枝川だったが、宇海からの指名をあっさり承諾して時貞(渡辺いっけい)を驚かせる。
ところが、「プランはホテルに任せる」と言ったはずの依頼人から次々と無理難題の注文がやってくるようになる。3メートルを超えるウェディングケーキを作ってほしい、ピアノの生演奏をしてほしい、新婦入場をプロレス風に実況中継してほしい、などなど。困惑する枝川はなんとか依頼を実現しようと奔走するが、土台無理なものは無理。
大人が夢をかなえる秘訣
枝川がウェディングプランナーを引き受けたのには理由があった。「グランデ インヴルサ」でのウェディングは、彼女が心から慕う今は亡き前支配人・桜井の夢だったのだ。桜井に請われて「インヴルサ」で働くようになった枝川は、バーのカウンターで桜井が語る夢をよく聞いていた。宇海は古い雑誌に載っていた桜井のインタビューを読んで彼の夢を知り、枝川にウェディングプランナーを頼んだのだ。
「やっぱり夢は夢のままでおしまい」と語る枝川に、宇海はいつものように微笑みながら「大人が夢をかなえるにはどうしたらいいでしょうね?」と問いかける。
宇海が言う、子どもが夢をかなえるための秘訣はこうだ。
「自分の力を信じて、前を向いて、笑顔でいることが夢をかなえる秘訣です」
うんうん、なるほど。では、大人が夢を見たとき、それをかなえる秘訣は?
「私が思う秘訣はこうです。他人を信じて、頭を下げて、笑顔でいること」
うーん、これは名言。子どもは夢に向かって力いっぱい突き進めばいいが、大人になってからはそうはいかない。一人の力には限界がある。そのことを知っていなければ夢はかなわない。
今回も中村倫也のツンデレ爆発
宇海の言葉に心動かされた枝川は、巨大ケーキをシェフの江口(中村倫也)とパティシエのハル(浜辺美波)にあらためて依頼する。謙虚に頭を下げるが、江口はつれない態度。しかし、そこへ大量のパティシエたちがやってくる! ハルの調理学校時代の同級生たちが巨大ケーキを作りに来たのだ! もちろん、江口の許可あってのことだろう。うーん、ツンデレ。
ピアニストは、実はフロントマンの大田原(くっきー)がコンテンストで準優勝するほどの腕前だったことが発覚。このオチは気づいていた人が多かったと思う。実際にくっきーはギターとベースの演奏が得意だが、さすがにピアノは弾いているふりだった。
式の前日、依頼人のためにリハーサルを行うことになる。新婦役は枝川、新郎役は時貞……ではなく、前総支配人・桜井の面影を残す小山内(長谷川初範)だった。
結局、依頼人の一方的な都合で結婚式は中止に。スタッフの懸命な準備はウェディング用のPVの素材になることで報われる形となった。費用はどうなるんだ? と思ったけど、PVの経費ってことでいいのか。
今週の川栄李奈
今回から清掃係の小山内裕子役で川栄李奈が本格的にジョイン。第3話で登場したものの、第4話ではチョイ役だったため、「ようやく」という感が否めない。
この裕子、真面目なのはいいのだが、いきなり佐那に宇海と付き合っているのかと真顔で問いただしたり、宇海の電話を盗み聞きした挙げ句、勝手に勘違いして佐那に「宇海がバリストンホテル東京に戻るらしい」と余計なことを言ったり、さらに「処遇はおまかせします」と暗に宇海をクビにすることを迫ったりと、一清掃係にはあるまじき言動の数々を繰り出す困った子。今回は大事に至らなかったが、今後も何か引き起こしそう……。前回は「救世主」と紹介されていたけど、実はトラブルメーカー?
今夜放送の第6話は、渡辺いっけいフィーチャー回。ここまで回復してきた視聴率が下がらないといいのだけど。
(大山くまお)
●Huluにて配信中