
富士通クライアントコンピューティングが、子ども向けノートパソコン「LIFEBOOK LH」シリーズを発表した。「国内初の小学生専用パソコン」をうたい、小学生が初めて家庭で使用する自分専用パソコンという位置づけで開発された。
「あんしん・そだてる・たのしい」を実現
「LIFEBOOK LH」シリーズは「2020年からスタートする小学校のプログラミング教育必修化をはじめとした教育のICT化を見据え」開発・設計されたモデル。“はじめての「じぶん」パソコン”というコンセプトのもと、「あんしん・そだてる・たのしい」を考慮したさまざまな機能が搭載されている。
「あんしん」を実現する機能としては、ラバー素材の滑り止め「あんしんグリップ」やウイルス・不正アクセスを防ぐセキュリティソフト「マカフィー リブセーフ 3年版」などを搭載。ブルーライトカットに対応した14型ノングレア液晶画面や、堅牢性試験をクリアした頑丈さも備える。また、「プログラミングゼミ」を標準搭載しており、パソコンを使い始めたその日から、キャラクターやブロックを使ってゲーム感覚でプログラミングの基礎を学べるという。
詳細なスペックを見てみると、まず基本OSは「Windows 10 Home 64ビット版」。その他はCPUが「インテル Celeron プロセッサー3865U」で、ストレージは「約128GB フラッシュメモリ(SSD)」、メインメモリ「4GB(増設不可)」、解像度「1366×768ドット」となっている。
今回リリースされるのは2つの機種で、「富士通」の通販サイトを見てみると価格は「LH35/C2(9万1,584円/税込み)」と「LH55/C2(11万3,184円/税込み)」。重量は「LH35/C2」が約1.75kgが、「LH55/C2」は約1.93kgだ。これにネット上では、「CPUが『Celeron』でメモリが4GB… 化石かな?」「小学生に2キロって重いよなぁ」といった声も出ている。
“大人向け”パソコンのスペックは?
10万円以下で販売されている、子ども向けではないノートパソコンのスペックを見てみると、コスパの差は歴然。例えば「Dell」の「New Inspiron 15 5000プレミアム・SSD搭載(8万2,980円/税抜)」は、CPU「インテル(R) CoreTM i5-8250U プロセッサー」、メモリ「8GB」、ストレージ「256GB(SSD)」、解像度「1920×1080ドット」となっている。
しかし「LIFEBOOK LH」シリーズを擁護する人も多く、「最初に低スぺのパソコンを触った方が、もっと良いパソコンを組むために勉強するんじゃない?」「子ども向け製品だし、スペックよりもサポートにコスト割いてるんでしょ」といった声が寄せられていた。