多くのクリエイターをはじめ、数学者や建築家など、さまざまなジャンルの人々に影響を与えたエッシャー。
日本初上陸のエッシャー作品が多数上陸!
今回の「ミラクル エッシャー展」ではエッシャー生誕120年を記念し、世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館から、選りすぐりのエッシャー作品約150点が日本初公開。「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」の8つの観点から、エッシャーの謎に迫ります。イスラエル博物館でも常設展示されていない“秘蔵のコレクション”は見逃せません。


《バルコニー》1945年


《メビウスの輪I 1961年》
多くの画家が旅先でインスピレーションを受けるように、エッシャーも多くの旅先での風景を作品にしました。第3章の「風景」では、エッシャーが訪れたイタリアの風景が多数紹介されています。


第8章の「錯視」は、まさにエッシャー芸術の象徴ともいえる章でしょう。実現不可能な建築表現や、永遠に変化し続けるパターンなど、まさに“ありえない世界"に引き込まれていきます。



特に有名な作品のひとつである《滝》。一見なんの不思議もない絵のように感じますが、描かれている水路をたどっていくと……。水は段差がないにも関わらず上に登りはじめ、やがて滝のように水が流れ落ちていくというだまし絵になっています。エッシャーのこれらの作品は、数学的観点からインスピレーションを受けて制作されたそう。
見逃せない!4メートルにもおよぶ超大作

「ミラクル エッシャー展」最大の目玉ともいえる《メタモルフォーゼII》は、幅約4メートルにもおよぶ超大作。文字から始まり、虫、魚、鳥などさまざまなものに変化しながら、また文字へと戻っていきます。

おしゃれな「ミラクル エッシャー展」グッズ
エッシャーの不思議な世界を堪能したあとは、お土産ショップも忘れずに。展覧会図録や絵ハガキなどの定番グッズはもちろん、この展覧会だけのオリジナルコラボグッズも盛りだくさん。
同展ではイスラエル博物館所蔵のエッシャー作品が初公開されたということで、イスラエル発祥の人気ブランド2社との限定コラボも。ボディケアブランド「SABON」、そしてチョコレートブランド「MAX BRENNER」。




エッシャーの《相対性》の世界に、あなたもダイブ!
展示室を抜けた先は、体験型映像コンテンツ「ミラクル デジタル フュージョン」を体験できるコーナーがあります。最先端デジタル合成技術を駆使して、エッシャーの《相対性》の世界に参加できるというもの。


合成された動画はダウンロードして持ち帰ることができますので、SNSなどに思い出としてアップできるのも嬉しいです。
展示方法やコラボグッズなど細部にまでこだわりを感じた「ミラクル エッシャー展」は、上野の森美術館で7月29日まで開催されています。
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生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵 supported by 弁護士法人 東京ミネルヴァ法律事務所
■会期 ~7月29日(日)
■会場 上野の森美術館
■開館時間 10:00~17:00(金曜は20:00)入館は閉館の30分前まで
■休館日 会期中無休
■観覧料 当日一般1600円、大学・高校生1200円、中学・小学生600円
■お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)全日8:00~22:00
■展覧会公式サイト http://www.escher.jp/
(おぜきめぐみ/イベニア)