第19週「10歩も20歩も前進です!」 第104回 2月4日(月)放送より
脚本:福田 靖 
演出:安達もじり
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
     桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎
「まんぷく」104話「秀子」「忠彦先生」忠彦さんが壇蜜にたぶらかされる〜
イラストと文/木俣冬

104話のあらすじ


萬平(長谷川博己)が麺作りに励んでいる頃、香田家では、忠彦(要潤)の新たなモデル秀子(壇蜜)をめぐって克子(松下奈緒)が苛立っていた。

萬平の麺道 新ラーメン五か条


朝、「あなたとトゥラッタッタ♪」を聞いていて、
「頑固で面倒で♪」と歌っているところが、脳内で「頑固で麺道で」に変換されました。

萬平は、新ラーメン五か条を貼り出して、改めて目的を認識したうえで、今一度原点からやり直します。
一.美味しいこと
一. 安く買えること
一. 便利であること
一. 常温で保存できること
一. 安全であること

考えているとき、先週も使用された、リズミカルな劇伴がかかります。
これ、とても牧歌的でいい曲です。
「やってやるぜ」というノリノリの劇伴に次ぐいい曲。サントラ2に収録されるのでしょうか。

「さてさて」と萬平が画面の手前ではちまきをねじねじしながら、福子(安藤サクラ)の話を無視してぶつぶつ言っているところが、広角気味の画面のため、その奥の福子が通常よりも小さく見えて、面白かったです。
今週は、安達もじり演出。これまで「カーネーション」「べっぴんさん」などで叙情的な演出の印象があった方ですが、「まんぷく」後半戦はちょっと手を変えてきています。というか、チーフ渡邊氏をはじめとして、後半ラーメン編は開き直って、コミカル路線に舵を切ったような気がします。単純化されていくのは、朝ドラ後半戦のひとつのパターンとも言えますが。

「忠彦先生は大好き」


克子は、秀子がモデルになるのがいやでいやでたまりません。秀子にあからさまに強気な態度で接されたからです。
克子は福子を呼び出し、相談します。
忠彦は「秀子」と呼び捨てにしていて、それもまた克子には耐え難いのです。
福子が秀子と話をすると、「忠彦先生は大好き」と言うのでどきまぎ。


秀子は、
「でも悲しみが人生に深みを与えてくれるのよ」
「芸術家は家族なんてものにしばられちゃダメよ」
などと深そうなことをキャラメルのような声で言い、福子を翻弄します。
壇蜜さんは、土曜ドラマ「みかづき」にも出演。そこでもなにやら意味深に存在しています。

克子「忠彦さんがたぶらかされる」
福子「たぶらかされる〜」

池田市に戻って来た福子は、鈴(松坂慶子)とタカ(岸井ゆきの)とパーラー白薔薇で、秀子と克子の話題、萬平のラーメンの話題でひと盛り上がり。なぜか都合よく、鈴とタカが池田市にいるんですよねえ……。一応、タカの定期検診に鈴が付き添っているという理由はあるのです。
ただ、ここの、まったく生産性のない、女たちによる他人の噂話はリアルでした。

それにしても香田家の窓ガラスの縁が汚いことが気になります。
汚しで生活感を出したいのだろうけれど、お話のコミカル路線とは合っていないように思います。
リアルに考えて、アトリエが多少、汚れているのはそれっぽいですが、母屋は隅々までピッカピカに磨いた家であってほしいです。なにしろ、この家、女手がいっぱいいるのですから、つねに掃除しまくっていてほしい。
もしや、タカが妊娠していて動けないこと、克子が浮気を心配して何も手に付かないということの現れということだとしたら、美術スタッフさん、細かい!
(イラストと文/木俣冬)

朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ


「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。

エキレビ!べっぴんさんレビュー

「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
エキレビ!あさが来たレビュー
編集部おすすめ