第18週「完成はもうすぐ!?」 第103回 2月2日(土)放送より
脚本:福田 靖 
演出:保坂慶太
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
     桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎
「まんぷく」103話「これや」萬平さん、突然大阪弁に
イラストと文/木俣冬

103話のあらすじ


なかなか思うような麺ができず、苛立ち始める萬平(長谷川博己)を福子(安藤サクラ)はひたすら励まし続ける。

ちゃっちゃ


冒頭、試行錯誤の様子が凝った映像で紹介され、一ヶ月後、「これや」となぜか突然大阪弁になる萬平さん。
きれいなスープを練り込んだ麺が完成しました。

下から煽ったカットが多かったので、研究所という名の掘っ建て小屋の天井もガラス張りで凝った建物であることがわかりました。
かなり経済的に恵まれていますよね、立花家…
なんてことを思いながら、麺をゆがくシーン(福子いわく「ちゃっちゃ」)を見ていると、福子が心配したとおり、ゆがいたら、味が抜けてしまいました。

「スープでゆでたら」
これまでおずおずと控えめだった福子が急に主導権を握っている感じに。
冒頭、時計のカットがオーバーラップして幻想的だったので、福子と萬平が入れ替わったのかもしれません(嘘)。
こういう状況によって波がうまくひっくり返るパートナーは最高ですね。
片方がイケイケのときは片方は控えめに、ちょっと弱気になったら片方が強気で励ます。
どっちも落ちちゃうと最悪ですから。
もしかして福子は意識的に萬平に合わせているのかもしれません。

ふたりで試行錯誤。やたらとちゃんとした撮り方で、長谷川博己と安藤サクラの名演によって、ものすごくいい場面を見ているような気がします。まったく違う台詞をアフレコする、もしくはここだけカットして違う映画にはめ込んでも成立しそうです。
かかる音楽で、画面の印象がぜんぜん変わってしまうことがあるように、俳優の芝居でも、それこそぺらっぺらの紙の月が、ホンモノに見えるように、インスタントラーメンが三ツ星シェフの中華のように見えることってあるんだなと思います。
俳優と演出が、脚本の言葉を越えた瞬間のあった103話。

この強さは、「わろてんか」で、保坂慶太演出と北村有起哉の芝居のコンビネーションが全然違うドラマのように重厚に見せた10、11週に追随します。

↓ここは最高でした。

福子「あっ!」
テレレレレ……不穏な音楽
「お湯やなくてスープをかければ……」
音楽ぶつっととまる
福子「それふつうのラーメンや ごめんなさい」
萬平「どうしたらいいんだ」

あと、アキラ(加藤雅也)としのぶ(牧瀬里穂)の昔の写真を使った会話も。

壇蜜かき回し続ける


ラーメン作りのシーンばかりで飽きてしまいそうな視聴者のために、香田家のモデルエピソードで
箸休め。壇蜜VS松下奈緒 美女対決です。
前回のモデルとはなんにもなかったですが、今回はどうなるんでしょうか?
(イラストと文/木俣冬)

連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ


「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
エキレビ!べっぴんさんレビュー

「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
エキレビ!あさが来たレビュー