脚本:福田 靖
演出:安達もじり
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎

連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック2 バップ
144話のあらすじ
カップに麺を入れる方法に悩んでいた萬平(長谷川博己)は、天井と床が逆さになる夢を見たことから、
画期的な方法を思いつく。
製造ラインも完成し、パッケージデザインは名木(上川周作)が考案、ついにまんぷくヌードルは完成した。
夢だらけ
鈴(松坂慶子)も退院し、いろいろ順調な土曜日でした。
萬平さんが夢でアイデアを思いつく…このために初期から延々、咲(内田有紀)の夢を描いてきたのでしょうか。
思えば、ラーメン事業をはじめる前の三ヶ月も、福子がラーメン好きだったところからはじまって、なにかとラーメンを食べるシーンが出てきて、サブリミナル効果を狙っているのではとレビューに書いたことがありましたが、作者は、ラーメンだけでなく、夢もひっそり視聴者の脳に染み込ませていたのです。めっぽうやばいドラマであります。
ひとをまるめこんでいくのがうまい。
核家族化の時代
世良(桐谷健太)が100円という定価に反対したとき、萬平が「これからは核家族化の時代です」と言い、
日本人の食のあり方が変わって、個人個人が好きな時間に好きな場所で食事をするようになる。
そういう時代にまんぷくヌードルは100円の価値があるのだと自信満々に主張します。
どうも企業ものみたいに見えてしまう「まんぷく」が、あくまでもホームドラマであるということを「核家族時代」を持ち込むことでぎり成立します。
そして、演説芝居のうまい長谷川博己さんの才能と相まって登場人物も、視聴者も、いろいろなっとくしてしまうのです。
ただ、カップのデザインを忠彦(要潤)に任され、白薔薇で悩む名木(だからなぜ大阪中心部から池田まで来てデザインを悩んでいるのか、名木くんの自宅は池田近辺なのか)を、しのぶ(牧瀬里穂)が暗示にかける場面も出てきて(こういう場面、前にも出てきました)、人間の思い込み、いわゆる心理テクニックというものがありますよね〜というアナウンスもされているので、良心的であるともいえるでしょう。ついでにいえば、忠彦が若手の名木に仕事をふるということで、生涯現役・萬平と源と若手社員間では当然うまくいかない世代交代を、忠彦、名木で描いてみせているのです。さらにいえば、名木のシーンで流れるフォーレの「シシリエンヌ」が美し過ぎて笑えます。まっことご苦労、忍ばれます。
いよいよあと一週間。
(木俣冬)
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~
朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ
「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
エキレビ!べっぴんさんレビュー
「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
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