第26週「いきましょう!二人で!」 第147回 3月26日(火)放送より
脚本:福田 靖 
演出:渡邊良雄
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
     桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎
「まんぷく」147話。まんぷくヌードル販路拡大計画、略して「特販ルート」を探せ
川井憲次による、心はずむ楽曲、34曲収録

連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック2 バップ

147話のあらすじ


まんぷくヌードルの売上が予定の三分の一にもならない。それでも萬平(長谷川博己)は100円で売ると信念を曲げない。価値をわかってくれる販路をなんとしてでも開発するように、社員たちに発破をかける。


147回の気になる台詞 その1


「それが特別販売ルート 略して 特販ルート」(岡〈中尾明慶〉)

数少ない台詞を大事に、溜めに溜めて語る岡ですが、
案の定、世良(桐谷健太)が「略す段階じゃない」とツッコミます。
ところがそれを、あとで福子(安藤サクラ)までが復唱します。
こういう繰り返しは、わかりにくい単語を視聴者にわからせるために行う手法ですが、それをする必要のなさそうな台詞によって、岡の仕事がいかにないかがよくわかります。
萬平がなんとしてでもまんぷくヌードルを100円で売ると言い張るので、しぶしぶやっているのでしょう。ドラマにあまりに余白が多すぎて、そんな想像をしてしまいます。
最近、気づいたことは、岡と森本(毎熊克哉)の目つきは、漫画版の「プロジェクトX 挑戦者たち 82億食の奇跡 魔法のラーメン 〈日清カップヌードル〉」のキャラのように鋭いということです。漫画では、日清食品の社員たちはキレ者として描かれています。中尾さんも森本さんも、ほんとうはこういうのをやりたかったんじゃないでしょうか。彼らに関する情報量がなさすぎてこういう余計な想像をしてしまいます。

でも、言葉遊びに惑わされてはいけません。ここで大事なのは、ネーミングではなく、今までとは違う販路を開拓する、という使命なのです。

福子が無理くり、まんぷくヌードルが歩きながら食べられると近所の人に宣伝しているときの通りすがりの人にまで「竹内」と「高井戸」と名前がついていましたが、名前はいいから、人物描写して。それとも、名前をつけたんだから、あとは自分で爪痕残せというエールなのでしょうか。

確かに上村周作さんなどは、相当頑張っています。安藤サクラさんも、与えられた平凡な台詞を視聴者に退屈に思わせないようにするために考えに考え抜いた結果、あの動きや声に行き着いたのだと思います。
「おはよう日本関東版」で「ものづくりの大変さすばらしさ、しっかりと描いてくれてますよねえ」と高瀬耕造アナ。尊敬していたアナウンサーの言葉に、この日ばかりは真意を疑わざるを得ませんでしたが、これはきっと俳優たちを讃えていたのだと思います。
高瀬アナ、あんなに好きそうだった「ひよっこ」の「2」については夜放送だから語らないんでしょうか。

147回の気になる台詞 その2


「私には時間がないのよ」(鈴〈松坂慶子〉)
大病をした鈴さん、もう80歳ですし(この時代にしたら長生き)、146話で咲(内田有紀)がこっち(あの世)に誘っていたし、自分の寿命を悟っているかのようです。
萬平が「食べたくなるようにするんです」と戦略について語っていましたが、「見たくなるようにする」ために、鈴さんが亡くなるかも? でドラマを引っ張っているように見えます。
次回作「なつぞら」のアシストのためには今週、なんとしてでも高視聴率で盛り上げないといけません。
がんばって!!
(木俣冬)

連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ


「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
エキレビ!べっぴんさんレビュー

「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
エキレビ!あさが来たレビュー
編集部おすすめ