
3人とも優しいのに3人とも傷付く
すみれ(比嘉愛未)は、8年前、結城がすみれを助けるために柴崎の身代わりになって捕まったことを月島楓(芳根京子)から聞く。
すみれ「どうして言ってくれなかったの?2人だったら、どうにか乗り越えられたかもしれないのに」
そう言ったすみれだが、すみれもまた有馬海忠(三浦貴大)に結城のことを言えなかった。
有馬「どうして言ってくれなかった?」「せめて、俺には言って欲しかった。」
有馬は有馬で、何か察していながらも、はなの父親のこと、ドナーのことをすみれに聞けないでいた。
3人とも優しいのに、言わない優しさ、聞かない優しさで傷付いていて切ない。
すみれは結城に「どうしてそんな風にしか生きられないの?」とも言った。
これは決して冷たい言葉ではないはずだ。結城が人を傷付け、それによって結城自身が傷ついていることを知っている。自分自身を傷つけてしまう結城を心配しての言葉だろう。
結城「どうして俺はこんな生き方しかできないんだろう。8年前も、今も、ずっと人を傷つけてばかり。」
逃亡中、リスクを負ってでも人を助けてきたのに。
結城には特に、もっと自分を大切にして欲しい。素直になってほしい。
優しさとは何か、考えさせられる。
黒幕の正体
結城はすみれの協力を得て、デジカメを受け渡す作戦を立てる。
乾大輝(鈴木仁)と有馬がすみれを追うも、結城の方が一枚上手。ここぞという時に、外国人に道を聞かれたり、タクシーがつかまらなかったり、運の悪い有馬が可愛そう。すみれはうまく2人をまき、結城にデジカメを渡すことに成功する。受け渡し後、つい振り返ってしまう結城がかわいかった。
デジカメにはパスワードがかかっており、結城は月島を頼ることにした。
デジカメに写っていたのは、久我早穂子(黒木瞳)と柴崎の密会だった。
月島「どうして……?」
親のように慕ってきた久我が黒幕であると知り、ショックを受ける月島。
月島は、結城の逃亡を手助けしたとされ、事件の担当も外されてしまう。
ボロボロの月島だが、結城の助けになるのだろうか。
今夜放送の第7話から第2章に突入。柴崎のはなと有馬への接触、結城の「出頭する」発言に、女装姿と見所盛り沢山のよう。
柴崎の手先である殺し屋・灰谷(磯村勇斗)も気になるショットが多い。灰谷は灰谷で思惑がありそうだ。
(イラストと文/たけだあや)
『TWO WEEKS』
毎週火曜よる9時〜
出演:三浦春馬、芳根京子、比嘉愛未、三浦貴大、稲垣来泉、近藤公園、鈴木仁、バッファロー吾郎A、神尾佑、久保田悠来、磯村勇斗、原沙知絵、池田鉄洋、高嶋政伸、黒木瞳、ほか
原作:『TWO WEEKS』(MBC、脚本:ソ・ヒョンギョン)
脚本:山浦雅大
音楽:木村秀彬
主題歌:三浦春馬「Fight for your heart」
オープニング曲:04 Limited Sazabys「Montage」
プロデュース:岡光寛子(カンテレ)、白石裕菜(ホリプロ)、平部隆明(ホリプロ)
演出:本橋圭太、木内健人
制作協力:ホリプロ
制作著作:カンテレ
カンテレ番組HP
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