仲谷 恋愛感情についてはよく分からないけれど、それ以外の感情も薄いとかではないんです。友達や家族との関係を描く中でも、侑は周りから愛されて育った子なんだなということは、見せられるように心がけていました。
──侑と燈子の関係性を描いて行く上で、特に大事にしていたことはありますか?
仲谷 二人の関係性がどう変化していくかという大筋の流れは、最初から決めていました。それだけに、決めたルートに沿わせるためにキャラを動かしていると思われては絶対にダメだなと。そのことはずっと意識していました。あとは、侑と燈子が「運命の二人」みたいな感じには見えないようにしたいなと思っていました。
──「運命の二人」と言いたくなるくらい相性の良い二人だと思いますが、なぜですか?
仲谷 たしかに、すごく相性が良い二人だし、お互いにこの相手しかいないという風に見えてしまうかもしれません。でも、二人は文化祭の生徒会劇とか、いろいろな出来事を通して変化していくし、変化した後の二人は、お互い以外の相手とも恋愛するという選択肢も持てる人間になっていると思うんです。だから、最初から侑には燈子しかいないし、燈子には侑しかいない、みたいな見せ方にはならないようにということは、ずっと意識していました。数ある選択肢の中から、お互いを選んだんです。