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今夜「紅白歌合戦」初出場ビートたけしが「浅草キッド」に込めた思い、歌詞に出てくる「お前」とは誰か

今夜放送の「NHK紅白歌合戦」では、ビートたけしが特別企画で初出場し、「浅草キッド」を歌う。今年、大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」で語り手の古今亭志ん生役を演じるなど、ここしばらくNHKへの出演も多いたけしだが、まさか紅白に歌手として出るとは思いもしなかった。それも「浅草キッド」という選曲がたまらない。たけし自身の手になるこの曲は、最近では菅田将暉などもカバーしているが、やはり本人以外にこれを歌うにふさわしい人はいないように思う。
今夜「紅白歌合戦」初出場ビートたけしが「浅草キッド」に込めた思い、歌詞に出てくる「お前」とは誰か
ビートたけしの自伝的小説『浅草キッド』(新潮文庫)。単行本は1988年、太田出版より刊行された

浅草での修業時代を歌い上げる


「浅草キッド」は、たけしが青年時代に浅草で芸人修業を続けるなか、コンビを組んでいつか売れる日を夢見ながら、やがてその夢を捨ててしまう相方を歌ったものだ。たけしとは同世代で、浅草のストリップ劇場のフランス座で切磋琢磨した仲であるライターの井上雅義は、1985年の冬、映画「夜叉」の撮影中のたけしをロケ地の若狭まで取材に訪れた際、デモテープでこの歌を聴かされた。弟子のグレート義太夫のアコースティックギターをバックに、たけしがかすれた声で歌うのを聴くや、井上は打ちのめされたようになったという。彼がたけしと1970年代の浅草で送った修業時代の風景や、二人の師匠である喜劇役者・深見千三郎や当時の仲間のことなどが、フラッシュバックするようにありありと浮かんできたからだ。

たけしは修業するなかで知り合った兼子二郎(のちのビートきよし)に誘われてコンビを組み、ツービートを名乗って毒舌漫才でブレイクする。一方、井上雅義は、作家を志してかつて井上ひさしが文芸部員として所属したフランス座に飛びこみ、やがてライターとして独立すると、たけしをいち早く取材して雑誌でとりあげたり、のちには彼の週刊誌での連載コラムやエッセイの構成も手がけるようになった。

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