
竜星涼、サイコパスな青年になりきる
そこへ来て、先週1月26日放送の第2回では、文吾とは別に真犯人ではないかと思わせる人物が現れた。村の新聞配達員の長谷川翼(竜星涼)である。長谷川は前回、心が千夏の死を回避すべく除草剤を三島医院の倉庫から持ち出すのを目撃して以来、心のことを疑っていた。これに対し、地元の小学校(無差別殺人事件が発生する学校)に臨時教員として採用された心もまた、児童たちに妙に親しげに接する長谷川を疑う。
心の見ていないところでも、婚約者の佐々木紀子(芦名星)に勤務するメッキ工場から何やら薬品を持ってこさせたりと、サイコパスな雰囲気を漂わせる長谷川を演じるのは竜星涼だ。竜星といえば、竹内涼真も出演していたNHKの朝ドラ「ひよっこ」で人情に篤い警官を好演したほか、同じくNHKのドラマ「昭和元禄落語心中」での落語家役も印象深いが、今回はそれらとはまったく異なる役どころだ。正直、最初出てきたとき彼とは気がつかなかったほどだった。