
今回の日曜劇場はタイムスリップ物!
日曜劇場ではこれまでにもたびたびタイムスリップ物が登場した。大ヒットして続編もつくられた「JIN-仁-」(2009年・2011年)は、大沢たかお演じる現代の医師が幕末にタイムスリップする話だったし、「流星ワゴン」(2015年)では、西島秀俊演じる中年男が、死んだはずの友人の運転するワゴン車で過去にさかのぼり、そこでいまの自分と同じ年齢だったころの父親と出会うことで物語が展開された。
今回の「テセウスの船」は、主人公が父親と向き合うという点で「流星ワゴン」と共通するところが多そうだ。「流星ワゴン」は、香川照之が年老いて余命いくばくもない父親を特殊メイクをして演じたことでも話題を呼んだが、「テセウスの船」の父親役の鈴木亮平もまた、役に合わせて体型まで変えるなど徹底した役づくりで知られる(日曜劇場では、「天皇の料理番」で主人公の兄が病気で痩せ衰えていく姿を忠実に演じていたのが記憶に残る)。それだけに、今回もどれだけ役になりきるのか期待が高まる。
その鈴木亮平が「テセウスの船」で演じる父親=元警官の佐野文吾は、1989年に東北の片田舎の小学校で起こった無差別大量殺人事件の犯人として死刑判決が下り、現在は収監されているという設定だ。主人公の田村心(しん)は、事件の起こった年に生まれ、父親不在のまま女手一つで姉と兄とともに育てられた。心自身には父の記憶はないが、加害者の家族としてずっと世間から厳しい非難を受け続け、教師志望にもかかわらず、その夢もあきらめて隠れるように生きてきた。それだけに父・文吾に対しては、自分たち家族の人生をめちゃくちゃにされたという恨みしかなかった。
しまったー 夢中で読んでしまった、、、うち、テレビないのよねん。