ついに最終章に突入。これまで小出しにしていた主人公・井沢範人(沢村一樹)の「射殺事件」が起きる東京サミット当日にやっとたどり着いた。残りはたったの2話(おそらく)だが、いくつかの謎はさらに深まり、接点もまるで見えない。捜査一課の門田(粗品)なんてひたすら個人プレイで怪しさを醸し出している。
本作に登場するミハンシステムとは、あらゆるビッグデータから未然に犯罪を犯しそうな人物を特定するシステム。警察の秘密組織である「未然犯罪捜査班」(通称・ミハン)はこれをもとに事件を未然に防ごうと奮闘する。

思わせぶりな沢村一樹と柄本明
明らかになった法でさばけない悪を始末する仕置き人の存在。ミハンシステムが探知した危険人物3人と、前話の危険人物・仁科紗耶香(佐藤江梨子)が行方不明になっていることから、公安部部長の曽根崎(浜田学)は、ミハンチームに犯人がいるのではないかと騒ぎ出す。これにミハンの統括責任者である香坂(水野美紀)は、「この中に殺人犯がいないことを証明したい」と真相を突き止めることを宣言する。
中でも犯人と疑われていたのは井沢だ。井沢は、東京サミットの当日に香坂を射殺したようなシーンも差し込まれるなど、視聴者目線でも怪しく見えるように演出されている。「主人公が怪しい」というのは、前シリーズから続くこのドラマの肝のひとつだ。参考/前シリーズ各話レビュー
この解説文で犯人はわかった。しかしネタバレになるから「言わない」。
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