遊助 新アルバム『遊言実行』でフィッシャーズんだほ、まるりとりゅうがMaRuRiらとコラボ

遊助 新アルバム『遊言実行』でフィッシャーズんだほ、まるりとりゅうがMaRuRiらとコラボ

2009年3月に1stシングル『ひまわり』でソロデビューした遊助が今年、活動11年目に突入。3月11日に9枚目となるオリジナルアルバム『遊言実行』をリリースする。ゲストアーティストとのコラボ“遊turing” には、デビュー時から遊助のファンだという大人気YouTuberグループFisher'sから、んだほが参加。横浜高校時代、“応援団長”として遊助の活躍を支えたサイプレス上野や、SNSの歌姫として同世代の男女から多大な人気を誇るMaRuRi(まるがとりゅうが)も歌声を聞かせている。これまで遊助の活動を追い続けてきたエキサイトでは、この渾身のアルバム『遊言実行』を遊助の単独インタビューと、んだほとの対談の2本立てで大特集する。

取材・文/猪又孝 撮影/コザイリサ
編集/田上知枝(エキサイトニュース編集部)


芝居のセリフでも、クイズ番組の回答でも、言葉はパンチラインが大事


遊助 新アルバム『遊言実行』でフィッシャーズんだほ、まるりとりゅうがMaRuRiらとコラボ

――オリジナルとしては10周年イヤーを挟んで2年ぶりのアルバムになりましたね。

今までアルバムを作らなかった年はなかったから、曲を出すのが当たり前というルーティンがあって。急に便秘というか(笑)、出したいんだけど、いつものタイミングで出せないっていう。新しいモノを作りたい、出したいっていう欲求は俺にも当たり前のようにあるから、作っていてすごく嬉しかったし、ワクワクしたし、もっと詰め込みたい曲もいっぱいあったけど、そのなかで厳選して作っていきました。

――2019年1月にリリースした「砂時計」でフォークロックに挑戦して新境地を拓きましたが、結果、本作にはレゲトン、R&B、ラテン、カントリー&ウェスタンまであって、過去最高にジャンルが幅広いと思いました。

ありがとうございます。昨年のツアーで第二章の始まりと言って、その第一弾だから。10年以上いろんなことをやっていると、振り幅もそうだし、とっちらかっていたのが遊助らしさになってきたから。

――その振り幅を個性として推し進めようと。

そう。ヒップホップだろうが、レゲエだろうが、ソウルだろうが、何でも、どんな振り幅があったとしても、音楽が全力で好きだから。単純に1リスナーとして助けられていることもあるし、音楽そのもののファンだから。そこに遊助語をどういうふうに乗せられるかっていうことを追求しながらやってきた年でもあるので。

遊助 新アルバム『遊言実行』でフィッシャーズんだほ、まるりとりゅうがMaRuRiらとコラボ

――今回、アルバムタイトルから「ケド。」がなくなったのが大きな変化ですね。

あれ、気付いちゃった?(笑)

――すぐ気付きますよ!(笑)

変えるならここだろうと。自分で作ったお題に縛られるのはもういいやって(笑)。ある程度ルールや縛りがあるから楽しかったり、自由な発想も生まれてくるんだけど、今回は第二章の始まりだから、ここで変えるのもいいんじゃないかと。じゃあ、ツアーも含めた中で、1つのテーマというか、キーワードを設けてやりましょうと。

――「遊言実行」という言葉はどんなところから着想したんですか?

有言実行って言葉は俺っぽいなと思って。別に大したことは成し得てないけど、自分で言ったことはやってきたつもりだし、ライブをやると俺の歌詞とか俺の言葉を聴きに来ている人たちが多いなと感じていて。

――MCで話す言葉も含めて。

そう。言葉って大事だなと昔から思ってるんです。芝居のセリフでも、クイズ番組の回答でも、言わばパンチラインが大事。言葉で人を怒らせもできるし、泣かせることもできるし、笑わせることもできるし、すべてを忘れさせることもできるから、言葉を大事にしていかないといけないなということを改めて原点に返ったときに思ったんです。それが1つ。あと、言ったことにちゃんと責任を持っていくこと。自分の言葉が自分の背中を押してくれることはすごくあるから。ポジティブなことを言うとポジティブな気持ちになっていくし、身の周りの流れもよくなると俺は信じていて。遊び心を持った言葉でも、それを聞いた人たちが実行に移せるような言葉になっていたら嬉しいし、このアルバムの曲たちを聞いて俺もやってみようみたいな気持ちになってくれたらいいなという思いを込めて「遊言実行」としたんです。

遊助 新アルバム『遊言実行』でフィッシャーズんだほ、まるりとりゅうがMaRuRiらとコラボ

――第二章1発目ということもあって、1曲目「JACKPOT」からいつもと違う雰囲気の曲ですね。いきなりのビッグバンドジャズ。

「ルーレット 遊turing Mummy-D」という曲があって、ウチのお母さん含めて、あの曲が好きだっていう人が多くて、ああいう世界観をまたやりたいという気持ちがあったんです。で、何曲かデモで集めた中にこの曲があって、それをブラッシュアップして作りました。

――この曲では大人のエロスも漂わせています。

その時期に別の曲の相談でN.O.B.Bくんとメシを食う機会があって。「遊助も40だし、そろそろ大人っぽい、セクシーな、ちょっとエロチックなヤツも入れていかんと?」みたいなことを言われて「たしかにな」みたいな。じゃあ、思いきりやっちゃおうと。映画の脚本を書いてるみたいな感覚もあったし、閉じてた蓋をちょこっと開いてみた、みたいな感覚もあって、作っててすごく楽しかった。

――リリックもダブルミーニングがたくさん出てきます。

ギャンブルのゾクゾク感とエロスのゾクゾク感を重ね合わせていて。“今宵に賭けましょう”とか、“もっともっと”とか、“まだイッちゃダメ”とか、“息が上がっていく”とか。両方に通じる言葉を探しながら作っていく感じがすごく楽しかったね。

MaRuRiちゃんの歌声は、misonoの「ウチが、ウチが」感がなくなった感じ(笑)


――今回はいつものように遊turing楽曲が収録されていますが、YouTuberのんだほ(Fisher's)がいたり、SNSで人気に火が付いたMaRuRi(まるりとりゅうが)がいたり、フレッシュな顔ぶれですね。

「え?」と思う人もたくさんいるかもしれないけど、そういう部分も含めて、いろんなことをやってきたのが遊助だから。この年になると、自分の方程式みたいなものとか、固定概念みたいなものとか、自分で自分を言いくるめられる理由をつけるのも上手くなりかねないから、ちゃんと新しい意見を聞けるような状態でいようと。なので、トラックメイカーもそうだけど、新しい才能がいると聞いたら「やってみよう」って。売れてるということは、その人に魅力や才能が絶対あると思っていて。そういう子たちからもインスパイアされる部分もたくさんあるだろうなと思ってチャレンジしたんです。

遊助 新アルバム『遊言実行』でフィッシャーズんだほ、まるりとりゅうがMaRuRiらとコラボ

――んだほとのコラボ曲「HERO宴」については、別掲の対談(https://www.excite.co.jp/news/article/E1583830682120/)で触れています。「桜」でコラボしたMaRuRiの歌声を最初に聞いたときはどのような印象を持ちましたか?

これ言ったら怒られるかな……最初はmisonoかと思ったの。メチャクチャ声質が似てるんだよ。misonoのクセがなくなったヴァージョンというか、「ウチが、ウチが」感がなくなった感じ(笑)。

――すごく透明感のある歌声ですよね。

すごい上手だし、声が澄んでいて純粋な感じがある。ラブソングを作りたいと思っていたからぴったりだと。片思いとかすれ違いみたいな曲は最近作ってたけど、両思いの曲はあまり作ってなかったから、MaRuRiとだったらできるかなと。

――リリックはどのように書き進めていったんですか?

俺が1回書いたあとにMaRuRiちゃんと打ち合わせをして、彼女の恋愛話をいっぱい聞いたの。あと、彼女のSNSとかを見ると左側から撮られた写真が多くて。それを聞いたら「私は左からの顔が好きなんです」って。じゃあ、俺はいつも左側に立つ男で、いつも手を繋いでるラブラブなシーンをイメージするからって。それで “右手と左手で繋がる花”という歌詞ができたの。

――その部分が2番の歌詞では、“左と左に輝くから”と変わりますよね。しかも「桜」というタイトルだったから、卒業後に付き合い始めたカップルが同棲して婚約、もしくは結婚した物語なのかなと思ったんです。

おっ。それ、いいね(笑)。そこまで考えてなかったけど、そんな二人が成長していった物語にできたらなって思ってた。シングルで出した「3分30秒のタイムカプセル」で書いたように、音楽を聞いて思い出すこともあるけど、視覚から思い出すこともあるなと思って。だとすると、桜を見るたびに「ここから始まったんだな」とか「こいつを幸せにしよう」と思った最初の気持ちの確認ができるような二人を描けたらいいなと思ったんです。

遊助 新アルバム『遊言実行』でフィッシャーズんだほ、まるりとりゅうがMaRuRiらとコラボ

――「場外HOMER」で遊turingしたサイプレス上野は、横浜高校の1個下の後輩で、高校時代は応援団長をやっていたことを公言しています。

俺らのときは応援団部の旗持ちだったの。自分たちの時代は俺らと同学年の団長がいたから。で、俺の一個下の学年のときに団長で。でも、旗持ちっていうのも大事な役割で。アルプススタンドの後ろで、畳何畳分みたいな旗を汗だくになって持ってる子。それが上野だった。

――今回、彼をゲストに招いた理由は?

ラジオ番組で、たまたま俺の前の回のゲストが上野だったの。そのときに高校時代の話をしていたらしくて、「遊助さん、先週来てくれたゲストの上野さんがこんなこと言ってました」みたいなのが頭にあって。で、今回の遊turingゲストを考えているときに、横浜でバースデーライブをやるし、昨年のツアーの締め括りも横浜だったから、じゃあ横浜繋がりで上野だなって。アイツも20年以上頑張ってきて、こうやって仕事でもリンクしていくのは何かの縁だなと思って。

――遊助さんは、彼の決めセリフの“ぶっかませ”というフレーズでヴァースを締めてマイクをパスしていて、先輩からの愛を感じました。

その前にはさりげなくアイツの名前も入れたの。“さぁ上向いて”って。あとは、二人にちなんで“船長と団長”とか。横浜高校感も入れたら面白いねってことで、♪チャンス!チャンス!チャンス!横高っ!♪っていう応援歌のフレーズを拝借したり。

遊助 新アルバム『遊言実行』でフィッシャーズんだほ、まるりとりゅうがMaRuRiらとコラボ

――いわゆる応援歌ですが、この曲で特に伝えたいことはリリックに出てくる「最強の敵は我にあり」ということですか?

本当そこだね。俺たちは横浜高校で繋がってるけど、野球に限らず、他のスポーツでも、スポーツ以外でも、何かに立ち向かっていきたい人たちの背中を押せるような曲ができたらいいよなっていう話をメシ食いながらして作ったから。

――通常盤のみに収録された「ありがと。」はファンに向けた曲ですか?

これは感謝の歌です。歌詞に出てくる“あなた”は、応援してくださる“あなた”、聞いてくれる“あなた”です。昨年、10年目を迎えるときに改めて思ったことが、昨年のZEROツアーでピアノの弾き語りをやったときにスクリーンに映し出された手紙だったの。その手紙に書いたことを今度は曲にしてみようと。自分の手紙を応援してくださる“あなた”、支えてくれた“あなた”、遊助を生んでくれた“あなた”に贈ろうと。

――ZEROツアーのファイナル公演の最後に、自分の手にインクをつけて白いボードに「ありがと」って書いていましたよね。そこからも繋がってる。

そう。ツアーが終わるくらいから、こういう曲を作ろうと思っていて。実際作ったのはツアーのあとだから、あそこで書いた言葉をタイトルにしようと。

遊助 新アルバム『遊言実行』でフィッシャーズんだほ、まるりとりゅうがMaRuRiらとコラボ

――サビに出てくる「1つ」という言葉のところだけコーラスが追加されています。ここはライブでお客さんのリアクションポイントですよね?(笑)

よくわかったね。レコーディングが終わったあとに、ここだけ厚みが欲しいんだけどって。もう一回重ねていい? ってブースに戻ったの。ライブになったら、みなさんのアクションに期待してます(笑)。

4月18日の誕生日ライブはとにかく笑いに来てほしい


――本作リリース後にはライブが目白押しです。まず誕生日の4月18日に横浜・山下埠頭で行うライブは「遊助 250回記念LIVE 「宴」」と名付けられました。

まさに宴(うたげ)。みんなの宴だから、俺の誕生日なんて忘れていいです。誕生日なんて単なるキッカケ。祝いに来てもらったらあとは楽しんでもらうのが主役の役目だから、本当にみんなに楽しんでもらいたい。とにかく「俺を生んでくれてありがとう」という感謝の気持ちを伝えたいし、とにかく笑いに来てほしい。

遊助 新アルバム『遊言実行』でフィッシャーズんだほ、まるりとりゅうがMaRuRiらとコラボ

――7月からは全国ツアーが控えています。今回のツアーはどのようなものになりそうですか?

前回は素舞台で映像の一枚板だったけど、今回は視覚というより音を楽しみに来てほしいかな。4月の「宴」もそうだけど、今年はナマ感を楽しんでほしいなっていう思いがあって。

――ナマ感というのは、人間が作り出すものということですか?

そう。生身の人間が作り出す世界を楽しんでもらいたいなって。あと、前回は「感謝」をテーマにしてひと区切りつけたから、今回のツアーは「実行」をテーマにしたいとも思っていて。「さぁ行くぞ!」って一歩踏み出せる力。行動力とか実行力とか、そういう強めのことを意識してツアー作りをしてみようと思っています。

遊助&んだほ(Fisher's)対談はこちら

ライブ情報


【遊助 250回記念LIVE 「宴」】
2020年4月18日(土)横浜・山下埠頭 特設会場

【遊助 男性限定ライブ】
2020年6月19日(金)渋谷WWWX

【遊助 2020年 全国ツアー】
2020年7月4日(土)東京・オリンパスホール八王子
2020年7月10日(金)神奈川・よこすか芸術劇場
2020年7月18日(土)大阪・グランキューブ大阪 メインホール
2020年7月19日(日)大阪・グランキューブ大阪 メインホール
2020年7月25日(土)東京・NHKホール
2020年7月26日(日)東京・NHKホール
2020年8月1日(土)愛知・名古屋センチュリーホール
2020年8月2日(日)愛知・名古屋センチュリーホール
2020年8月10日(月・木)石川・本多の森ホール
2020年8月14日(金)東京・中野サンプラザ
2020年8月15日(土)東京・中野サンプラザ
2020年8月22日(土)大阪・オリックス劇場
2020年8月23日(日)大阪・オリックス劇場
2020年8月29日(土)宮城・仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール
2020年8月30日(日)埼玉・大宮ソニックシティ
2020年9月5日(土)福岡・福岡サンパレス
2020年9月6日(日)福岡・福岡サンパレス
2020年9月11日(金)滋賀・滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
2020年9月13日(日)広島・広島文化学園HBGホール
2020年9月19日(土)大阪・オリックス劇場
2020年9月20日(日)大阪・オリックス劇場
2020年9月24日(木)鹿児島・鹿児島宝山ホール




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