
活動11年目に突入し、3月11日に9枚目となるオリジナルアルバム『遊言実行』をリリースした遊助の大特集。単独インタビューに続いては、“遊turing”で共演した、大人気YouTuberグループFisher's(フィッシャーズ)んだほとの対談をお届けする。んだほは遊助がデビューした当時からのファンで、地方でのライブにも足を運んでいるという。長年、ファンであることを公言し続け、ついに実現したコラボについて、二人の共通点など、じっくりと話を訊いた。
編集/田上知枝(エキサイトニュース編集部)
んだほ、妻との出会いは遊助のライブ

――今回のコラボはどのようなキッカケから始まったんでしょうか?
んだほ:僕がもともと遊助さんのファンだったんです。そのことが遊助さんの耳に届いて、ある日、インスタグラムのDMを通してご挨拶させていただいて。最近、僕は結婚したんですけど、そのDMをいただいた日が、妻にプロポーズした日だったんです。
遊助:そんなことって普通ないじゃん? たまたま俺がDMしたときに、んだほが「嘘みたいな話ですけど、実は今、プロポーズした帰りなんです」って。そんな奇跡がありがたくて。
んだほ:そもそも妻と出会ったのが遊助さんのライブなんです。
遊助:んだほがツアーに毎年来てくれている話は聞いてたの。しかも、奥さんと出会ったキッカケが『あの・・最高の出会いを一緒につくりたいんですケド。』のツアーだったって言うから、「え?」って。じゃあ、お祝いじゃないけど、今度ライブの楽屋においでよって。そのときに出会ったのが初めて。
んだほ:それが昨年の夏ですね。そのときに、一緒に曲やろうよって誘っていただいたんです。
――「HERO宴」の作詞は遊助さんが手掛けていますが、どのようなことを書こうと思ったんですか?
遊助:楽屋でんだほと奥さんの出会いを聞いて、最初は結婚をお祝いする曲を作ろうと思ったの。でも話を聞いていくうちに、遊助さんがずっとヒーローだったんです、みたいなことを言ってくれて。じゃあ、ヒーローの宴で、HERO宴にしてみようかと。

――結婚式ソングというと泣かせる系もありますが、今回はパーティー感にあふれる曲になっています。
遊助:んだほが「たんぽぽ」が好きだと言ってくれて。あのMVを撮ったところで自分の結婚式をしたいんですとか、そういう話を聞いて、じゃあ、逆に盛り上がるような披露宴の曲もいいよねって。で、途中から軌道修正というか、結婚式というより披露宴にどんどんフォーカスが絞られていって、こういう曲になったの。
――レコーディングは緊張しましたか?
んだほ:メチャクチャしました。
遊助:うん。メチャクチャしてた(笑)。レコーディングの日は、「妻が僕より先に起きて、そわそわしてる」とか言ってたし。
んだほ:前日からスケジュールがわかってるから、「早く起きなよ」って、妻の方がもう準備して待ってて(笑)。それくらい家族で楽しみな日になってました。
遊助:それがまた可愛らしいしね。んだほの純粋さをすごく感じたし、この曲自体がんだほのまっすぐさというか、根アカな性格を表しているというか。不安になったり、悩むこともあるんだろうけど、それを屈託のない笑顔で跳ね返していく感じ。これから先、もっとんだほはパワーアップするだろうけど、これはこれで人生の1ページだから。喜んでる表情だったり、緊張してる表情だったり、嬉しい気持ちだったり、「なんなんだ、これは?」って足が地に着いてなかったり状況も含めて、この曲に落とし込めたらいいなと思ってたの。そういう意味では、すごく俺とんだほらしい曲ができたんじゃないかなって思ってる。
んだほ、遊助に告白「明るくまっすぐなところが好き」

――そもそも、んだほさんが遊助さんの存在を知ったのはいつ頃なんですか?
んだほ:『ヘキサゴン』です。当時、中学生で、塾に通ってたんですけど、『ヘキサゴン』が水曜日だったんで、塾を火曜・木曜にしたくらい(笑)。リアルタイムで観てました。
――それ以降、「この人が羞恥心でデビューしたぞ」「今度はソロになったぞ」……という感じでずっと追いかけてきた?
んだほ:はい。もうずっとです。「ひまわり」の歌詞がまだ違う頃からずっと聞いてます。
遊助:今回の「HERO宴」のMV撮影のときに、左手でメシを食ってるから「左利きだな」って言ったら「遊助さんに憧れて、中学のときに練習して左利きに変えたんです」って。「え、そこから?」みたいな。
んだほ:あと、海老フライに醤油かけたりとか(笑)。
遊助:全部、俺のまんまにやってて。
んだほ:本当それくらい昔から憧れてたんです。上地(雄輔)さんの明るい姿を見て「こうなりたい」と思ってたんです。なんでもポジティブというか、明るくまっすぐなところが好きでした。
遊助:目の前で言われると恥ずかしいな(笑)。
んだほ:当時から野球をやっていたので、そこも共通点になっていて。僕が進級するごとに、上地さんのライブの規模も大きくなっていくのを、毎年ツアーに行って勝手に確認するのを楽しみにしてたくらい、ずっと好きですね。

――お二人には野球という共通点がありますが、相手に聞いてもらいたい“俺の野球自慢”ってありますか?
んだほ:それは聞きたい!
遊助:野球自慢?……横浜スタジアムでホームラン打って、ソロライブをやったのは俺しかいない。
んだほ:すげえ。いきなりスゴイの出ちゃった(笑)。
遊助:たぶん一生出てきませんよって言われて、横浜スタジアムの関係者の方にスタンドの座席を記念でもらったから。まずソロじゃないとダメじゃん。で、バッターとしてもスタンドに放り込める技術がないとダメだから。
んだほ:うわ、先に言えばよかった(笑)。
――んだほさんはどれくらい野球をやっていたんですか?
んだほ:小学校から専門学校までやってました。小学校のときは体型からキャッチャーをやらされることが多かったんですけど、あんま頭がよくないんで(笑)、どうも苦手だなと思って。中学校に入って、憧れの上地さんがキャッチャーだったんで、逆にピッチャーをめざしたんです。
――じゃあ、中学からピッチャー?
んだほ:高校の後半くらいからですね。専門学校入ってからもピッチャーでした。
遊助:んだほとキャッチボールやったんだけど、すげえ上手。

――そのときはピッチャー&キャッチャーというバッテリーを組んで?
遊助:そう。俺がしゃがんでボールを受けて。
んだほ:あれはメッチャ楽しかったです。
――それが野球自慢じゃないですか? 「俺、遊助とキャッチボールしたことあるんだぜ」「しかも、遊助をしゃがませたんだぜ」って。
んだほ:それですね! 本当に実現できて嬉しかったです。
遊助:そんな全然(笑)。俺、野球選手でもなんでもないから。
二人が未来の子どもたちに残したいもの/伝えたいこと
――この機会にんだほさんから遊助さんに訊いてみたいことはありますか?
んだほ:僕はYouTubeをやっているので、僕と動画を撮るとしたら上地さんは何をしたいですか? 上地チャンネルを作るとしたら、何をやりますか?
遊助:上地チャンネルを作ったら?
んだほ:以前、ゲーム実況をやられてましたよね。
遊助:そうだね。けど、あれはスタッフにポンと投げられて、言われるがままだったから。
んだほ:自発的に何かやるとしたら?
遊助:俺、自発的があんまりないんだよね。「これやりたい」が。そこで待っている人にどうしたら喜んでもらえるかを考えるから。だから、YouTubeをもっとちゃんと知ってから、「これだったら、こういう切り込み方があるじゃん」みたいなのを探すかも。
んだほ:分析型なんですね。
遊助:俺が投げるんじゃなくて、俺が受けてから考えるから。

――まさにキャッチャー型。じゃあ、んだほさんが上地チャンネルをプロデュースするなら、どんなことをやりたいですか?
んだほ:やっぱり野球ですね。たとえば甲子園球場でホームラン打つまで帰れませんとか。現役の学生のときはできたことが今できるか?とか。
遊助:それ観たい?
んだほ:観たいですよ!
遊助:でも、そんなヤツ、いっぱいいるだろ? 高校野球で甲子園行ったヤツなんて毎年何千人っているんだから。
んだほ:でも、「その人」が大事だと思うんですよ。誰がやってるかっていう。上地さんの野球やってる姿はやっぱり観たいっす。
遊助:それは1ファンの声だから。ありがたいけど、俺からすればプロ野球選手とかを観たいけどな。
――自分の好きな人が〇〇やってる姿を見てみたい、っていうのがYouTubeの世界にはありますよね。
んだほ:ありますね。コメント欄のリクエストに応えて、こういう企画やります、とかもありますから。僕らも求められているものを半分、自分たちからやりたいことを半分っていう感じでやっているので。そういうカタチでも僕は上地チャンネルを見たいですね。で、もし僕がプロデュースできるんだったら、野球にまつわることだなって。
遊助:そういうプロデューサーがいてくれたら、そこでやるよ。けど、それだと上地チャンネルじゃなくて、んだほチャンネルになるけどね(笑)。

――最後の質問になりますが、んだほさんが在籍するフィッシャーズは子供に大人気です。遊助さんにも子供がいます。お二人が未来の子どもたちに残したいもの/伝えたいことはなんですか?
遊助:俺は年を取ることの楽しさをちゃんと伝えたいかも。俺の笑い皺がどんどんどんどん増えてるじゃんとか、どんどんどんどん楽しそうじゃんっていう。俺の顔を見て、年を取るって楽しいんだなって思ってほしいな。もちろん失敗もするし、間違ったことを言うときもあるかもしれないけど、まず俺が楽しそうにしてないとみんなが付いてこないと思うから。船長としてちゃんと闘い続けるんだったら、楽しそうな自分を伝えたい。
んだほ:僕も近いものがありますね。子どもから見ればフィッシャーズは大人だと思うんですけど、その子たちが大人になっていくに連れ、いろんな悩み事が出てきたときに「アイツらバカやってるし、アイツらでもできるんだから、俺らにもできるよ」みたいな。「アイツらずっと遊んでるし、楽しそうじゃん」って。そう思ってもらえるような存在になれたらなって思いますね。
遊助 アルバム『遊言実行』インタビューはこちら
プレゼント応募要項
遊助とんだほの直筆サイン入りチェキを抽選で2名様にプレゼントいたします。
応募方法は下記の通り。
(1)エキサイトニュース(@ExciteJapan)とエキサイトミュージック(@excite_music)の公式ツイッターをフォロー
(2)下記ツイートをリツイート
応募受付期間:2020年3月12日(木)~3月26日(木)
#遊助(@KamijiUsuke)がアルバム『遊言実行』をリリース! 本作でコラボした #んだほ(@ndahoFischers)とのツーショット直筆サイン入りチェキを2名にプレゼント!
— エキサイトミュージック (@excite_music) March 12, 2020
【応募方法】
1. @excite_music @ExciteJapan をフォロー
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【〆切】
3月26日
▼対談https://t.co/zNEWKqJRYl pic.twitter.com/bu3fmPeLQs
1979年4月18日生まれ、神奈川県横須賀市出身。「上地雄輔」として俳優、タレント活動の他、歌手「遊助」としても活躍。3月11日に9枚目のオリジナルアルバム『遊言実行』をリリース。4月18日には横浜・山下埠頭 特設会場で通算250本目のライブを行い、6月19日に渋谷WWWXで初の男性限定ライブ、7月4日より全国ツアーを開催予定。
スポーツマンからダンサー、歌い手、クリエイター、社会人までそれぞれの個性光る仲良し7人からなる思い出系ネットパフォーマンス集団「Fischer's(フィッシャーズ)」のメンバー。中学の思い出として動画投稿をスタートしたのが始まりで、今では多くのファンを持つチャンネルに成長した。