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山崎育三郎 “華がある”存在そのもの 「ミュージカル界の王子」と称される由縁

山崎育三郎 “華がある”存在そのもの 「ミュージカル界の王子」と称される由縁
イラスト/おうか

女性をいい気分にさせるムードが滲み出る歌声


「ため息なんて似合わないな」

こんなセリフをしれっと語って様になるヒトがいようか。いや、いる。
山崎育三郎である。

朝ドラ「エール」33回。山崎育三郎演じる佐藤久志は、ヒロイン古山音(二階堂ふみ)がひとり歌のレッスンをしているところに声をかける。久志は音の夫・裕一(窪田正孝)の幼馴染。いまは音と同じ音楽学校で「プリンス」と呼ばれる見た目も実力も高い人気者である。「頭脳明晰 眉目秀麗 神が与えた美しい声」と言われていた。

オペラ「ドン・ジョバンニ」の「お手をどうぞ」を歌う場面では、その歌声は清澄かつ、デュエットをした女生徒・夏目千鶴子(小南満佑子)を引き立てるかのような甘さ。なにしろこの曲は、女たらしのドン・ジョバンニが女性を誘惑している歌だから。グイグイ出過ぎず、さりとて控えめ過ぎず、女性をいい気分にさせるムードが山崎の歌から滲み出ていた。さらに言えば、この場面では、夏目千鶴子の実力がすごいと思わせることが重要であって、それもしっかりわきまえている印象を受けた。

日本人男性は女性を立てることが得手でないと言われる。なにしろ亭主関白の国の人だから。それに比べて欧米は「レディファースト」という言葉もあるように、女性を自然に立てることが当たり前。心の中はどうかわからないが、少なくとも公の場で女性をスマートに助けることが身についている。

山崎育三郎はウィーンやブロードウェイで生まれたミュージカルにたくさん出演していて、欧米の人間の立ち居振る舞いを演じているうえ、「ミュージカル界の王子」とも呼ばれている。ふわりとウェーブがかかった髪、光をたくさん反射させる大きな瞳、優雅かつキレのいい立ち居振る舞い、華があるってこういうことだという存在である。

山崎育三郎 “華がある”存在そのもの 「ミュージカル界の王子」と称される由縁
現在放送中のNHK連続テレビ小説「エール」では、東京帝国音楽大学の3年生で「プリンス」と呼ばれ、生徒の憧れの的である佐藤久志を演じている

「エリザベート」では役の背負った孤独感を生々しく表現


子供のときに見たミュージカル「アニー」をきっかけに歌のレッスンをはじめた山崎は、12歳でミュージカルデビューした。変声期の悩みを経て、高校のとき留学、帰国後、東京音楽大学に入学。「レ・ミゼラブル」(07年/20周年記念公演)のオーディションでマリウス役に抜擢され、本格的にミュージカル俳優として活躍しはじめる。「レ・ミゼラブル」「モーツァルト!」「ミス・サイゴン」「嵐が丘」「エリザベート」などの数々の名作ミュージカルに出演し、栄えある演劇賞なども受賞している。

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