
日本から世界へ! TWICE擁するJYPが日本でガールズグループ・オーディション開催
アイドルは今や日本を飛び出し、世界へ。TWICEのミナ、サナ、モモ、NCT127のYUTAなど、世界で活躍するK-POPトップグループに所属する日本人メンバーも増えてきている。そして彼らを目指して韓国へ渡り、練習生となった少年少女たちが今日も血・汗・涙を流している。
そんな時代を象徴するように、世界的スターを目指して日本の若者たちが挑む韓国発のオーディション番組が盛り上がりを見せている。今まさに、最高潮の盛り上がりを迎えているのが『Nizi Project』だ。
『Nizi Project』は、2PM、TWICEらを輩出した韓国大手事務所JYPエンターテイメントと、ソニーミュージックによる共同ガールズグループプロジェクト。美しい光を放つ「虹」のような個性を持つ存在を発掘・育成し、日本から世界で勝負できるガールズグループのデビューを目指している。
昨年7月から、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄、ハワイ、LAの全10都市で開催された地方予選には、1万人超が応募。国籍不問のグローバル・オーディションだが、「日本語でコミュニケーションができること」という条件が付けられていた。
オーディションの模様は「Hulu」や「YouTube」を通して配信されており、「Nizi Project パート1」では、1万人が参加した地方予選、そこで絞られた26人が東京での合宿トレーニングに参加し、デビュー準備のために韓国JYPトレーニングセンターで行う最終合宿に進める14人(内1名は辞退)が選ばれるところまでを放送。そして「Nizi Project パート2」では、韓国で6ヵ月間にわたる本格的なトレーニングを行い、最終デビューメンバーを選抜するまでが描かれる。
このプロジェクトをけん引するのは、JYPエンターテイメントの創業者であり、数々のスーパーグループのプロデュースを手掛け、自らも未だ現役アーティストであるリビングレジェンド、J.Y. Park。3次審査以降には彼自身も参加。時に厳しいこともあるが、優しさと愛情にあふれた、的確でポジティブな氏のアドバイスや評価も番組の大きな見どころになっている。
「Nizi Project」で驚くべきことは、参加者たちのクオリティの高さだ。
いよいよ6月26日に、『Nizi Project』デビューメンバーが決定する。ファイナル・ステージ直前のミッションで、モモカが脱落してしまったが、2年間JYP練習生として練習を積んできた実力とリーダーシップを発揮し、J.Y. Parkに「プロ同等のクオリティ」と評価されたマコ、ラッパー・DJのZeebraを父に、モデルの中林美和を母に持ち、確かな実力に加え、日・英・韓のトリリンガルというグローバルさが話題となったリマ、長期入院というハンデを乗り越えたアカリ……など、12名が最終ジャッジを受ける。
ファイナル・ステージにはJ.Y. Parkのほかに、MCにサナ(TWICE)、特別審査員にモモ(TWICE)、ウヨン(2PM)も加わっている。マコチーム、マヤチームの2チームに分かれての最終決戦では、11月にデビュー予定だという彼女たちのデビュー曲での対決も。
J.Y. Parkは「デビューグループの人数は未定」だと言うが、デビューを勝ち取るメンバーは果たして誰なのか……。この模様は、6月26日(金)深夜0:59〜1:59に、日本テレビ『虹のかけ橋』で、「虹のかけ橋 デビューメンバー最速公開スペシャル!」としてオンエアされる。日本から世界に羽ばたくガールズグループ誕生という歴史的な日を見守りたい。
K-POP界を席巻した『PRODUCE 101』 日本版から誕生したJO1に世界も注目!
BIGBANGを筆頭に、MONSTA X、SEVENTEENなど「デビューサバイバル番組」でデビューメンバーを決定する過程を見せるというのは、K-POP界にはよくある話だ。しかしこれは、事務所内でのこと。この概念を壊し、事務所の垣根を超えたグループを結成するために誕生したデビューサバイバル番組が『PRODUCE 101』だ。
名門から新興まで、さまざまな事務所の練習生101人が集まり、厳しい訓練を受ける。この練習生のレベルもさまざまで、「デビューしているがまったく売れず、起死回生のために参加」というプロ経験者から、歌もダンスもまったくの未経験という素人まで玉石混交。実力でレベルを割り振り、さまざまなミッションをクリアして、デビューできる11人を目指す。

この番組が新しかったのは、デビューメンバーを「国民プロデューサー」と称した視聴者からの投票で決めるところだ。実力も必要だが、投票により順位が確定するため、自分の推しをデビューさせるためにファンも結束し、デビュー前に大きなファンダムが出来上がっている。
また、数ヶ月の合宿に膨大な数のカメラを密着させ、宿舎、練習室などあらゆる場面の映像を抑え、練習生たちの素顔や、厳しい練習と成長をその場にいるような編集で見せ、推しの心情と自分をシンクロさせながら応援できたところも新しい試みだった。
『PRODUCE 101』シリーズは、韓国では4作が制作されており、デビューメンバー11人により結成されたグループは、期間限定で活動。「社会現象」とまでいわれた本番組から生まれたグループの人気は絶大で、同時期に通常デビューしたグループはなかなか1位が獲れないという現象も引き起こした。
『PRODUCE 101』(2016年)ではガールズI.O.Iが、『PRODUCE 101 シーズン2』(2017年)ではボーイズグループWanna Oneが誕生。スタート時に「AKBの総選挙を模しているのでは?」といわれていたが、のちにその48グループメンバーがバトルに参加する『PRODUCE 48』(2018年)が制作され、現在も宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美ら日韓のメンバーで構成されたIZ*ONEが活動中。

2019年には『PRODUCE 101』の日本ローカライズ版『PRODUCE 101 JAPAN』も制作され、日本から世界を目指すグローバルボーイズグループJO1が誕生した。JO1は海外の『PRODUCE 101』ファン、K-POPファンからも注目されており、6月20日から始まる世界最大級のK-Cultureコンベンション『KCON:TACT 2020 SUMMER』に日本から唯一参加し、世界に向けたパフォーマンスを行った。
BTSの事務所が、新ボーイズグループのための観察型リアリティ番組『I-LAND』を開始
6月26日から、また新たなデビューサバイバル番組が韓国でスタートする。BTS、TOMORROW X TOGETHERらが所属するBig Hitと、K-POP番組を世界に放送する韓国のメディアグループCJ ENMが、グローバルに活躍する次世代のK-POPアーティストが誕生するまでの過程を追う観察型リアリティ番組『I-LAND』だ。デビュー準備生たちは「I-LAND」という巨大な施設の中で、トレーニング、生活、ステージを行い、年内のデビューを目指すという。
統括プロデューサーを務めるのは、BTSの生みの親であるBigHitの代表、パン・シヒョク。『Nizi Project』を手掛けるJYPのJ.Y.Parkとは長年苦楽を共にしてきた仲で、韓国ではこれまで、多くのオーディション番組の審査員も務めてきた。
ほかにもプロデューサーとして、アイドルグループBlock Bとしても活躍し、今年「Any song」が大ヒットしたラッパー&プロデューサーのZico、パフォーマンスに定評のある元祖韓流アーティストのピ(Rain)が加わることが発表されている。『I-LAND』が他のオーディションと異なる点は、この番組からデビューするグループのための作曲家オーディションも同時に開催されていることで、合格者は、グループと共に作曲家としてのデビューが約束されている。
このサバイバルに参加するデビュー準備生は23名。韓国、日本、ベトナム、台湾など多国籍のメンバーが集っている。
日本からは、K(ケイ)、NI-KI(ニキ)、TA-KI(タキ)の3名が参加。NI-KIはSHINeeの『SHINee WORLD 2017~FIVE~』ツアーに、キー担当のキッズダンサーとして出演していたリキジャクソンということも話題になっているが、ほかにも、韓国代表として国際大会に出場するフィギュアスケーターとして活躍していたパク・ソンフン、『Produce 101 シーズン2』の元練習生チェ・セオンなど、参加者のレベルの高さも話題になっている。
今やビルボードチャート上位に食い込むK-POP勢。日本からもグローバルスタンダードで活躍するアイドルが誕生する日も近いかもしれない。
(坂本ゆかり)
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